2009年が終わって、2009年公開作品に対する評価が始まってます。今月17日（日曜日）にはゴールデングローブ賞 、3月7日（日曜日）はアカデミー賞の授賞式 が予定されています。2009年アカデミー賞はヒュー・ジャックマンが司会で、過去の受賞者がプレゼンターになったりと、見ごたえがありました。2010年はどうなるのかな？

以前紹介した映画『NINE』ですが、あれだけの役者を集めて、大コケしているみたいです。期待させてごめんなさい。自分の目で、見てからお勧めすれば良かった。

実際に見た作品で、「これは凄い！」と思ったのは、作品自体についてじゃないのですが、『Inglourious Basterds（イングロリアス・バスターズ）』のゲシュタポ役の俳優さん。（上から2番目の写真）

作品は、第二次世界大戦の話にもかかわらず、スピルバーグのような凄惨な合戦シーンは有りません。実に、タランティーノらしい映画です。簡単に言うと、任侠的復讐劇、プラス、漫画的ユーモアに痛々しい暴力。主役は、ブラッド・ピッドだと思うのですが、相変わらず、演技が下手。奥様のアンジェリーナ・ジョリーは、演技力あるのに、見習って成長して欲しいよ。

他の役者さんに関しては特筆すべき点も無く、普通なんですが、前述のゲシュタポ役の俳優が際立っています。正直、彼がいなければ、ナチの恐ろしさを表現出来なかったでしょうし、タランティーノのこれまでの作品の範疇から逸することが出来なかったのではないでしょうか。

そもそも、この方を以前全く見たことがない、一体この方はどういう人なんだろうと、イングロリアス・バスターズを見終わって即、調べました。名前は、Christoph Waltz （クリストフ・ヴァルツ） さん、オーストリアの俳優さんで、ハリウッド映画には出ていなかったようです。通りで、知らない筈です。

世界には、イイ俳優さんが、まだまだいるもんですねー。きっと、『ラストサムライ』で、渡辺謙さんや、真田広之さんを初めて知った方々も同様に、「この役者、凄い！」と思ったに違いない。

クリストフ・ヴァルツさんが、アカデミー、若しくはゴールデン・グローブで助演男優賞を受賞するんじゃないでしょうか？17日のゴールデン・グローブ賞が楽しみ。

2009年公開の映画で素晴らしかった役者