やさしくて大切なあなたへ




あなたは、家族に伝えなくては

いけないことがあるとき、

どうしてますか?




話し合える相手だったら

言葉で伝えればすみますよね。



でも、

相手が、小さな子どもだったり、

障害があって理解がむずかしかったり、

お年寄りで認知症だったりしたら、



どうしますか?




迷いますよね。




相手が、


話をして理解して納得して、

もらえるかどうかわからないとしたら、





ごまかしたり、

何も伝えなかったりして

話を進めてしまうことも




考えますよね。





分かります。





私も父の施設利用を、

どう伝えようか、ずっと迷っていました。






「いつもの病院に行く」と行って、連れていくか、

ちゃんと説明して、行ってもらうか。







父は、知的障害があるため、

難しい話は理解しにくく、

認知症も進んできています。





前回、利用しようとして、

すごくいやがられたため、

また、いやがられたら…と、

思っていました。




かかりつけのお医者さんも、

施設の職員さんも、

「そこは、家族の方が決めてください。」

とのことでした。



どうしたらいいのが迷っていると、





ふと、思い出したことが、

ありました。



それは、


子どもを母乳で育てていて、

母乳をやめる時のことでした。




母乳が大好きなわが子が、やめられるのかと、

不安に思っていた時です。




母乳相談室の先生がそのやめ方を、

教えてくれました。




「赤ちゃんだから、わからないと

思っているのは、間違いだよ。

赤ちゃんだって、ちゃんとわかるんだから。

カレンダーに、母乳をやめる日を丸をつけて

それまで1日ずつ✕をつけて毎日話していくの。

「この日になったら、終わりだからね。」って。」




確かにそうやって、2人ともすっぱりと、

やめることができました。






そういえば、今までかかわってきた

障害のあるお子さんたちもそうでした。




伝えたいことは、

分かるように、「簡単な言葉」で

ときには、「身振りや絵」などを使って、



何度も何度も分かるまで、伝えてきました。



「分かるってくれると信じて。」





今回、父にも、そうすることにしました。



来月になったら、

私が働くために、施設に行って欲しいこと。

そうしてくれないと、私が困ること。



伝えました。



最初は、「行かない!」と言いはっていました。

父の知っている人もそういう理由で、

施設に行っていることを、

繰り返し伝えました。




すると、

「うん。」と、短くうなずいてくれました。





「分かってくれるはず」

そう信じて、毎日、伝えていこうと

思っています。





理解がむずかしいだろうなぁと

思う家族に対しては、




どうしても、


伝える側の


「申しわけなく思う気持ち」や

「かわいそうだと思う気持ち」が、


つきまとって、しまいます。



それは、出てきてしまいますよね。



どんなに、

小さくても、

障害があっても、

認知症があっても、



それでも、相手を「一人の人間」として、

思うことで、違って思えるような気がします。





相手にとってもそれは

「乗り越える課題」で、



相手は、

「乗り越えられる力を持っている」




そう信じることで、伝える側の


心の負担も違ってくると思います。



大丈夫です。



あなたの大切な人は、

ちゃんと分かってくれますよ。







大好きな私も


大好きなあなたも


もっともっと幸せになれますように✨✨✨✨