小学三年生・藍
浅香家の執事・信濃
藍の姉・ゆう
藍とゆうのボディーガードで、ゆうの元彼氏・太田
4名。

 

太田がオナラ止め薬を飲む。

 

ヘロナウイルスに感染しても距離を置かず、

医師の手配等力を尽くしてくれているゆうに感謝する、太田。

太田「どんなことがあっても守るから」

 

そこに、ジーンズを腹まで上げる吉本新喜劇定番ストーカーファッションをした

ボン(ボンざわーるど)がやってくる。

 

ボンはロビーに入ってきて、ゆうの存在を確認し、

ボン「あっ、ゆうちゃん口笛照れ

 

信濃がボンの声で気付き、

信濃「勝手に家に入ってくるのはやめてくださいアセアセ

ボン「ごめんね。僕、ゆうちゃんの恋人だから口笛照れ

信濃「…?」

ゆうは不快感を露わにしているが…

 

信濃がゆうに確認する。

信濃「恋人なんですか?」

ゆう「いや…タラー 出勤時にいつも会社の前にいて、私を見てくる人です」

信濃がボンに対し、

信濃「ストーカーやん!びっくり

 

ボン「ゆうちゃんが見つめてくるから口笛照れ

ゆう「あなたがジロジロ見るから、警戒しているのよ!

 

ボンには都合の悪い言葉は入ってこないようで、

ボン「ゆうちゃん。誕生日プレゼント、持ってきたよ口笛

ボン「真っ赤なバラニコニコ

と、バッグから『真っ赤なバラ肉』の入ったトレーを取り出す。

信濃「誰が喜ぶんですか!」

 

あい「頂戴チュー」 笑い泣き

ボン「頂戴じゃない!えーアセアセ

藍の圧力で玄関客席側まで退く、ボン。

ボン「(客席からは見えないが)ここは家の壁。追い詰められたアセアセ

 

あい「このオッサン、何言うとんねんえーニヤリ」 笑い泣き

藍が舞台中央まで戻る。

 

(下手側にボン→←上手端にゆう、という立ち位置で)

ボンがゆうに対し、

ボン「ケーキもあるよ口笛

あい「ケーキ!?チュー

ボン「そうや。あんたにはやらないぞえー」 笑い泣き

 

ボン「ゆうちゃんの似顔絵付きニコニコ

袋からケーキを取り出すとケーキの上にマネキンの顔が付いている

信濃「怖い、怖い!アセアセ 似顔絵じゃなくて顔やないか!」

 

ボン「デコ(=額)が光る、デコレーションケーキだニヤリ

スイッチを入れるとマネキンの額が緑に光出す。

ボン「ゆうちゃん、どうぞ口笛

ケーキの下は滑車になっているようで、(上手側の)ゆうの方に勢いよく滑らせる。

ゆう「きゃーっ!ガーンアセアセ

 

ケーキは幕前上手端から更に上手方向のセット外まで滑り、

客席に落ちそうになり、

信濃「そっち行ったらあかん!(苦笑)アセアセ

と、信濃が慌ててケーキを止める。

 

ライトが当たらない舞台端のため、マネキンの表情ははっきり見えず、

暗闇の中のクリスマスツリーのように緑の光だけ見え、

あい「ここやと綺麗ニコニコ」 笑い泣き

 

信濃がケーキをボンに返す。

信濃「気持ち悪いから仕舞ってくださいアセアセ

ボンがバッグにケーキを戻すが額が光ったままで、バッグ越しでも光が見える。 笑い泣き

信濃「光ってる!アセアセ 消して!」

ボンがケーキの光を消す。

 

ボン「こうなったら、ゆうちゃんを奪うしかないねんえー

信濃「『奪う』って、脅迫状!?」

 

ボン「ゆうちゃん、行こう!口笛

ボンがゆうに近づくと、太田が間に入り、

太田「やめろ!プンプン

とボンを殴り倒し、背後から腕を捻り確保する。

 

信濃が警察に連絡する。

信濃「脅迫してきた犯人を捕まえました! 連行してください!アセアセ

信濃が電話を切った瞬間、警察官の奥重・岡田が登場する。

信濃「早っ!」

 

岡田がボンに手錠を掛けようとする。

岡田「手ー出してえー

しかし、上手く手錠を掛けられず、過剰に可愛い子ぶった感じで、

岡田「イヤン、できないおねがい (ボンが自分で)やってウインク

信濃「何も可愛いない。ゴキブリみたいな顔しやがって」 笑い泣き

岡田のお団子頭を触覚に見立てる、信濃。

 

すると、藍が信濃に対し、

あい「女性にゴキブリとか言うのは今の時代いかがなものかと…えー

信濃「…えっ?(苦笑)アセアセ

あい「、でも、私は気にしません!ウインク

 

藍が宣誓するように挙手し、客席に向けて、
あい「私、デブでーす!爆  笑
岡田も宣誓するように挙手し、客席に向けて、
岡田「私、ゴキブリでーす!爆  笑

容姿弄りのたびに繰り返される、釈明アピール。

 

脅迫状の送り主?、ボンが連行されていった。

 

 

小学三年生・藍

浅香家の執事・信濃
藍の姉・ゆう
藍とゆうのボディーガードで、ゆうの元彼氏・太田

4名。

 

ストーカーから自分を守ってくれた太田に対し、

ゆう「これからも私を守ってね」

と、抱きつき、太田がゆうを抱きしめる。

 

信濃「ご主人様に見られたらまずいです!アセアセ

 

浅香が中央奥通路から現れ、

浅香「確かにまずいわねえー

 

ゆうと太田が慌てて距離を取る。

 

信濃が場を取り繕おうと浅香に対し、

信濃「脅迫状の犯人を確保して喜んでいたんです!アセアセ

浅香「だからって抱き合うのはおかしいわよね?えー

 

あい「の力は凄い照れ

浅香「どういうこと?」

あい「あっ、あのアセアセ、」

藍が腕まくりし、逞しい腕をアピールし、

あい「の力は凄い!ニコニコアセアセ

浅香「誤魔化しはいいわよ!プンプン どういうこと!?」

 

信濃「ご主人様、あの、アセアセ

あい「信濃、それ以上言うたらあかん!アセアセ それ以上言うたら、」

あい「ボディーガードが昔交際を反対された太田ってバレてしまう!アセアセ

浅香「なんですって!びっくり

あい「ほらバレたー!タラー

信濃「お嬢様が言うたんや!」 笑い泣き

 

浅香が太田に対し、

浅香「あなたがあの時の…!」

太田が頷く。

浅香「ピアスをして、歯がボロボロで…」

薬物依存症だったのだろうか?笑

 

信濃「そりゃ断られるでしょタラー」 笑い泣き

 

浅香が太田に激怒する。

浅香「今すぐ、ここから出て行きなさい!ムキー

次の瞬間、立ち眩みする。

信濃「ご主人様っ!びっくりアセアセ

あい「お母様っ!びっくりアセアセ

 

浅香が藍の方によろめき、藍が浅香の身体を支えに入るように見えたが、

浅香が倒れる瞬間、藍が自分の背中に手を引っ込める口笛

信濃「支えへんのかいっ!アセアセ」 笑い泣き笑い泣き

 

 

暗転

 

 

その8に続く