[キャスト読み上げ]
この回の担当は、谷川友梨さん。

 

谷「出演は…」
谷「すっちー」
谷「清水けんじ」
谷「新名徹郎
ニコニコ
谷「島田一の介」
谷「新名徹郎
口笛


谷「若井みどり」
谷「『若井』徹郎
口笛笑い泣き

 

谷「前田真希」
谷「『前田』徹郎
口笛

 

谷「高橋徹口笛笑い泣き

 

谷「井上安世」


谷「…失礼しましたアセアセ(口笛)
谷「高橋徹の出演はございません」
谷「そのような劇団員も存在しません」
笑い泣き

…と、NGK以外のすっちー座長回で見られる、一人を複数回読み上げるパターン。

 
 
 
[セット紹介]
典型的な『花月うどん店』のセットです。


舞台上手奥に、カウンターと調理場への通路。

舞台上手袖に、奥の部屋への通路。

舞台下手寄りに、レジと入り口(引き戸)。

レジ寄り・カウンター寄りに、それぞれテーブルと丸椅子。


店の向かい側に、ホワイトクリーニング店の入り口。

店先の道路は、ホワイトクリーニング店を間にして、
手前側と奥側に続いている。
 
 
 
[物語]
(敬称略)


舞台は、梅田にある『花月うどん』。

昼休みが終わり、静かになった午後の時間だろうか。


60代の男性・青野(青野敏行)と清楚な若い女性(友梨)、二人がうどんを食べている。
青「一緒に昼を食べたん、何年ぶりやろうなあ

青「嬉しいわ
照れ
友「私も、パパとランチできて、嬉しい
照れ
青「また、おべんちゃらを」
友「パパのこと、尊敬しているんだから
照れ
青「ありがとう…(泣)」

友梨がバッグから白いハンカチのようなものを取り出す。
友「パパ、涙を拭いて」
青「ありがとう」
青野が涙を拭くが、すぐに離して、手に持つ物を見る。
青「何やこれ!?
ガーンアセアセ
友「汗拭きシート
ウインク
青「目がスースーするやないか!
ガーンアセアセ
青「目が見えねえ~っ!!
ガーンムキーパー
と、歌舞伎風の見得を切る。

二人は親子のよう。


花月うどんの従業員・清水(清水けんじ)が騒ぎを聞きつけ、厨房から現れる。
清「どうかしましたか?」

青「涙を拭こう思うたら、友梨が汗拭きシートを渡してきて…
アセアセ
清「えー!?
びっくり
清「これで拭いてください
アセアセ
と、青野にタオルを渡す。


青野の目が普通の状態に戻った様子。
青「友梨、何ちゅうことするんや!
アセアセ
友「てへぺろ
てへぺろ

友「でも、パパも大袈裟すぎるわよ~?」
青「てへぺろ
てへぺろ

友「汗拭きシートと間違えるなんて、まじ卍~
口笛
青「まじ卍~
口笛

二人のやりとりを見ていた清水が、
清「…お父さん、無理してますよね?(苦笑)」
笑い泣き


清「でも、仲良しでいいですね
ニコニコ
友「パパとは時間が合わずに、久々のランチだったんです」
清「うちは24時間営業のチェーン店なんで、いつでも来てくださいね」

青野と友梨がお金を払い、去っていった。

清「…爽やかな親子やったな
照れ
 
 


隣のクリーニング店から、店主のみどり(若井みどり)が現れる。

みどりは舞台最前に行き、客席を見て、
み「…」
溜めた後、
み「おじゃまパジャマ!
ニヤリ

清「けったいな挨拶、やめて下さい
タラー


みどりと清水は普段から交流があるようで、遊びに来た様子。
清「みどりさん、お茶でも飲んで行ってください」

み「今日は一人?」
清「会社の方針で、研修を兼ね、日勤と夜勤を交互にするようになりましてね、」
清「僕も今度、夜勤するんです」
清「それで、夜勤やった従業員が昼に入る予定やったんですけど、来ないんです」
清「名前、『すち子さん』って言うんですけどね」
 
名前が出て、客席が沸く。

清水が店先を見て、
清「あれですわ」


花月うどんの従業員・すち子(すっちー)が現れる。

すち子は舞台最前に行き、客席を見て、
す「…」
溜めた後、
す「パジャマ!!
ニヤリ

清「意味がわからん!
タラー
清「『おじゃま』があるから、パジャマで落ちる」

す「何を言うてはるんですか?
ニヤリ
す「私はただ、『パジャマ』って言いたかったんです
ニヤリ笑い泣き
清「えっ、偶然~!?キョロキョロ


すち子が清水に対し、
す「おはようさん
ニヤリ
清「態度がおかしい」
す「こんばんは?
ニヤリ笑い泣き

清「…」
清「あんた、遅刻してんねんで?」
清「『すみません』とか、あるやろ?」
す「あんた、偉そうに…私より上なんか?
プンプン
す「人間は平等や!
ムキー
す「『人は人の上に人を作らず』、言うてな」
す「時間守らんかっただけで、人間としては一緒や!
えー

すち子が足を貧乏ゆすりのように小刻みに動かし、
す「私、イライラしてるよっ!
えー
す「…」
す「今はリズムを取ってる
口笛笑い泣き
す「♪ズンズン ズンタタ口笛

清「…何のリズム?(苦笑)」
す「…何のリズムでしょうね?(苦笑)」
すち子は思いつきの言動でオチまで考えていなかったようで、グダグタに終わる。


清「すち子さん、反省してる?」
す「反省はしてます」
す「ただ、反省を見せんようにしてます
ニヤリ
清「そこはわざとらしいくらい見せなあかんやろ!」
す「私、わざとらしい女、大っ嫌い!
ムキー笑い泣き
す「でーっ嫌い!ムキー

清「…謝って!」
す「謝って済むような問題と違う
ニヤリ
清「お前が決めるな!」
す「謝るような女、大っ嫌いやわ!」
す「今は女の時代やでっ!!
ニヤリ

す「言うたった!
ニヤリ笑い泣き


す「まあ、反省してるわ」
す「そう、怒らんと…飴
ちゃん、あげるからウインク

ここから、
・通販番組的な喜びのお便り
・皇潤に入っているような成分は無く、砂糖でできていること
・ぼったくり価格
といった、ねぶり飴についての説明。

す「ちょって待って。…日課があるんでね
ニヤリ
すち子が大声を出しながら、飴を投げ終え、
清「ちょっと、すち子さん!さっきから誰に飴を撒いているんですか!?」
す「…」
す「猫(ねこ
右上矢印)ニヤリ

清「猫(
右上矢印ねこ)のイントネーションがおかしい。(苦笑)」
す「『
右上矢印ねこ背』、言いますか?ニヤリ『ねこ右上矢印背』でしょ?」

少なくとも関西圏では、すち子のイントネーションは何ら間違っていないように思え、
不思議なツッコミになる。


清水がすち子に注意する。
清「すち子さん、3時間遅刻はあかんで。気ー付けや」

破茶滅茶なすち子を見たみどりが
み「夜勤の従業員って、こんな人がしてるんや
タラー
みどりは、深夜のうどん店に訪れたことが無かったよう。

みどりの言葉を聞き、すち子が、
す「何これ?金玉みたいなオッサン
ニヤリ
清「2個、間違えてるな…(苦笑)」
笑い泣き

みどりがすち子に怒る。
み「金玉が喋るか!?
えー
す「アイロンで金玉伸ばしたんか?
ニヤリ笑い泣き
す「冬の金玉か?ニヤリ笑い泣き
 
み「…殺すぞ!ムキー
す「殺してみいやっ!!
ムキー

清水が二人の間に入り、喧嘩を仲裁する。


一先ず、落ち着いたすち子に対し、清水が、
清「すち子さん。昼と夜で仕事内容が違うけど、頑張ってね」
 
 
その3に続く