［カーテンコール］
⒈
舞台には、信濃さん・吉田さん・諸見里さんの三人だけが立ち、
信濃さんの挨拶から始まりました。
信「諸見里には、オネエではなく、可愛い女性を演じてもらいました」
諸「自分でメイクしたんですけど、鏡を見たら、乳首がビンビンに立ってて…(苦笑)」 
諸「エプロンを着けて、安心しました。(苦笑)」
⒉
吉田裕さん。
諸「マジックで髭を描く暇があったら、台本を覚えてきてください！(苦笑)」
信「吉田さんは、いつも足を引っ張りますね。(苦笑)」
吉「そんなことないって！
…それやったら、お前らもやないか！」
⒊
⑴
ここ三回の『新喜劇Yeah!!!』を振り返る流れに。
諸「僕の回が一番面白かったですね
」
吉「いや、俺の回の学生の話が良かった」
諸「そんなん、やりました？
」
信「今日の俺のが一番面白かったと思うなあ」
諸「僕です！
」
吉「俺や！」
信「いや、俺や！」
ワザとらしく、三人が揉め始める。
⑵
その時、舞台が薄暗くなる。
？『待たんかいっ！』
マイクを通した声がどこかから聞こえてくる。
信・吉・諸「…何？
」
？『私は新喜劇の神だ』
新名徹郎さんの声に聞こえるが…
神『誰がトップに立つに相応しいか、三人の力量を確かめてやろう』
と、このカーテンコールはフリで、
ここから第二部へ移行する。
［第二部…神の試練］
⒈
神が舞台裏からマイクでMCを担当する。
神『題して、「誰がトップに立てるか、四つの試練で試しましょう！」』
神『神で～す！よろしく～
』
軽々しくなる、神。
諸「独り言、言うてた奴やん！(苦笑)」
神『あれは新名徹郎だ』
神『私は神、「うろつてないに」だ』
客の微妙な反応。
諸「…逆から言うただけやん。(苦笑)」
神『ウケなかったから、今のは無視しろ。(苦笑)』
⑴
神『古来より、吉本新喜劇のトップに立つには、四つの力が要ると言われている
』神『先ずは、「知力」の試練から始める
』⑵
神『題して、「この人は誰だ！」』
スタッフさんが楠本見江子さん似の女性が写ったフリップを見せる。
三人の解答。
吉田さんは、『やめよっかな!?キャンペーンの時に退団したマドンナ女優』。
信濃さんは、『吉田さんの元カノ』。
諸見里さんは、『音響の千春さん』。
正解は諸見里さん。
⑶
神『川畑さんの回の歌を担当している方でもある
』ここで、歌が流れる。
『♪笑いの殿堂NGK 一度入ると出られない～』
吉「もっと、ええ問題あったやろ！(苦笑)」
神『うるさいぞ！』
』⑴
二つ目の試練は、『体力』の試練。
神『座長には、舞台に立ち続ける無限の体力が必要だ
』神『チャーリー浜さんの「ごめんくさい、これまたくさい、あーくさい」…』
神『このギャグでコケ続けるのが意外と大変なことは、新喜劇では有名な話だな？』
神『烏川さんは腰が悪いので、そもそもコケていない』
諸「股を開くだけですね。(苦笑)」
吉「内場さんはチャーリーさんが登場すると、舞台袖に捌けていく。(苦笑)」
⑵
神『今日は、チャーリーさんのこのギャグでコケ続けてもらう
』神『最後までコケ続けた人の勝利だ』
神『題して「無限くさい」！』
⑶
スタート。
『ごめんくさい、これまたくさい、あーくさい』がリピートされる。
三人がコケ続ける。
音声はチャーリーさんの今の声とは微妙に違い、
信「誰の声？(苦笑)」
神『これは、チャーリーさんの若い時の声だ
』諸見里さんが最初に脱落。
信濃さんも省エネのコケ方を始めたため、失格。
よって、吉田さんの勝利。
⑴
三つ目の試練は、『ギャグ』の試練。
神『座長は面白くなければいけない
』神『お前達には、写真を見て、面白いことを言ってもらう』
神『題して、「写真で一言」！』
⑵
スタート。
一番手の信濃さんが写真を見て答えようとした時、
神『♪ねんねんころりよ～
』 信濃さん・諸見里さんが答えるが、客席は微妙な反応。
諸「やばい！(苦笑)
」信「このコーナーはやばい！(苦笑)
」やはり、座長に必要な『面白さ』が一番難しいよう。
吉田さんも微妙な反応に終わるが
消去法で吉田さんの勝利に。
⑴
最後の試練は、『運』の試練。
神『座長に一番必要なものは、強烈な運だ』
諸「吉田さんが2ポイント、僕が1ポイントだから、信濃さんに勝ち目無いですよね？」
神『この勝負に勝った人がトップだ
』吉「ほな、今までの勝負、関係ないやん！(苦笑)」
神『勝者にはご褒美も用意されている
』信「何ですか？」
神『…それは後で言う』
信「…神様、段取りとテンポが悪いな。(苦笑)」
⑵
最後の試練の内容は『たらい落とし』。
神『たらい落としは、必ず笑いが起こる
』神『落とされた人は強運があると言えるな？
』たらい落としが現れる。
7本の糸のうち、1本がたらいと繋がっている。
神『題して、「ロシアンたらい落とし」！』
⑶
スタート。
信濃さんが一番にたらいの下に立つ。
信濃さんの番号通りに紐を切ると、1回目にして、たらいが信濃さんの頭に落ちる。
吉「一発目はダメでしょ！(苦笑)」
神『四つの試練の勝者は、信濃岳夫ーっ！
』神『勝者の信濃には、凄いご褒美が用意されている
』諸「新喜劇の座長ですか？
」神『それは…終演後にゴミ拾いしてもらう
』皆「…(苦笑)」
神『冗談だ
』 神『ご褒美は、次回の新喜劇Yeah!!!の座長だ！
』信「…微妙ですね。(苦笑)」
信「嫌じゃないんですけど
」⒈
信「というわけで、エンディングでーす！
」
全出演者が舞台袖から登場。
最後に、マイクを持った新名さんが現れる。
新『ありがとうございましたー！』
新『神で～す』
⒉
写真撮影の時間が設けられました。
⒊
今回の公演を担当した信濃さんが締めの挨拶を担当。
信「次回の日程はまだ決まっていないのですが、」
信「決まりましたら、是非、お誘い合わせの上、お越しくださると嬉しいです」
信「本日は、ありがとうございましたー！
」
⒈
驚きや意外性等、作品作りにずば抜けた才能を発揮する、信濃岳夫さん。
今回の信濃さん担当回も、やはり、面白い作品になっていました。
カーテンコールから第二部への移行も
観客に驚きを与えることを常に意識しているように見える、信濃さんらしい構成でしたね。
⒉
⑴
今作は、三人のうちの誰かがメインとなってボケ続けるというよりは、
各人が役を真面目に演じながら、
物語のすれ違いで笑わせる作品でした。
⑵
一芝居を打ち、惚れさせようとする場面。
練習シーンにも三人の関係性が反映され、意外性を生み、
相当、面白い場面になっていました。
物語・前衛性・普遍性・キャラ・ギャグ・アドリブ力・ライブ感・スター性・アイドル性…
吉本新喜劇も、求めるものが異なる様々な価値観のファンで構成されていると思います。
次回の新喜劇Yeah!!!も信濃さん担当ということで、楽しみですね。
【吉田・信濃・諸見里の新喜劇Yeah!!!】