たこ焼き屋台のアルバイト、ひで子(服部ひで子)が
大きなクーラーボックスを両手で重そうに持ちながら、現れる。
佐「やっと戻ってきた。何、してたの?」
ひ「すみません。重くて、重くて…
アセアセ

佐藤が息切れしているひで子を見て、
佐「ひで子ちゃん、一回、座ろうか」
屋台の長椅子に、ひで子を座らせる。


佐藤がひで子に対し、
佐「暑いし、水、飲んだ方がええわ」
佐藤が令にお願いする。
佐「令君、そこの水、お願いできる?」
令「分かりました
ウインク

令は水差しからコップに水を注ぎ、ひで子に持っていく。
しかし、ひで子の前で自分で飲む。

佐「何してんの!?」
令「『水、お願い』って言われたから、飲んでほしいのかと…
口笛
佐「ちゃう!状況見たら、分かるやろ!
タラー
佐「ひで子ちゃんに水をお願い!」
令「あっ!
びっくり(ニヤリ)


ひで子が水を飲む。

心配する佐藤がひで子の顔を覗き込み、
佐「ひで子ちゃん、大丈夫か?」

ひで子は佐藤の顔を見て、
実際に口に含んだ水を「ブーッ!
チュー」と霧吹きのように佐藤の顔に吹き掛ける。
佐「うわっ!何、すんの!?
アセアセ

佐「顔、びしょびしょになったやないか!」
ひ「すみません!驚いてしまって…目玉オバケかと!
ニヤリ笑い泣き
佐「普通の人間や!

 

タオルで顔を拭く、佐藤。



佐藤がクーラーボックスの蛸を確認する。

しかし、佐藤が取り出したのは、凧揚げの『凧』。
佐「美味しそう!
照れ…たこ違いやっ!!ムキー
とノリツッコミする。

ひで子はきちんと蛸も購入していたようで、
佐藤がクーラーボックスから取り出した。


ここで、誰かの登場時の音楽と思われる、爽やかな音楽が流れ出す。

皆「…?
キョロキョロ

佐藤が演者に対し、
佐「誰や、携帯を鳴らした奴は!?(苦笑)」
笑い泣き

佐藤が機転を利かせ、ミスをカバーする拍手


新人アルバイトのひで子が
客の高校生達に自己紹介する。

 

 


爽やかな音楽が流れ、まりこ(森田まりこ)が現れる。

先程、流れた音楽はまりこの登場音だったよう。

まりこが佐藤に挨拶する。
ま「こんにちはー
ニコニコ
佐「こっ、こんにちはー!
おねがいアセアセ
佐藤はまりこを前にして、緊張している。


まりこは、屋台の隣の喫茶店で先週から働いている、新人アルバイト。
ま「マスターが来られなくなったみたいで、今から開けるの」
ま「今日は私一人なの」
ま「何かあったら、みんな、手伝ってくれる?…佐藤さんも」

佐「もっ、もちろんです!
おねがいアセアセ


ひで子がまりこに近づき、
ひ「グラマラスですね。何カップですか?」
ま「Fです」
ひ「私、G」
ひ「…ということは?」
ひ・ま「私達…爆乳~っ!!
口笛
と、胸を突き出して強調する、やたら性的な爆乳三姉妹ネタを披露する。

佐「まりこさんまで!
アセアセ

ま「客が少ない時は、こんなことやってるの
ウインク
胸を突き出して強調し、
ま「いらっしゃいませー!
ラブラブ

佐「違うお店になってる!
タラー


まりこが舞台上手袖の喫茶店に向かう。

佐藤も舞台上手に行き、まりこの背中を見守っている。

ひで子が屋台奥で一人準備している。
ひ「大将、仕事しましょ?」
ひ「大将?
キョロキョロ
ひ「大将!
プンプン

佐藤はまりこに夢中で、ひで子の声は聞こえていない。

アルミのお盆を持ったひで子が舞台上手の佐藤の背後まで来て、
ひ「大将っ!!
えー
と、お盆で佐藤の頭を叩く。
佐「痛っ!
アセアセ

ひ「分かった。好きなんでしょ?…私のこと
ウインク
佐「違う!」

早苗やほたるも一歩前に出て、
早「じゃあ、私?」
ほ「私?」

なぜか、令まで一歩前に出て、
令「私?」
佐「違う!」

最後に啓之が一歩前に出ようとするが、
佐「出てくんな!
えー
啓「…
タラー

 

佐「全員、違う!タラー
佐「俺の好きな人は、まりこさん!…あっ!
びっくりアセアセ
ひ「やっぱり
ウインク


ひ「でも、どうして、冴えないゴリラ女が好きなんですか?
ニヤリ
佐「言い過ぎや!
タラー
佐「…とにかく、まりこさんが好きなんや」

ひ「だったら、さっさと肉体関係、持っちゃえばいいのに
ニヤリ
佐「高校生の前で言うたらあかん!
タラー


佐藤は恋愛が苦手で、まりこに告白できないよう。
佐「あんまり恋愛経験が無くて、恥ずかしいんや」
佐「情けない話やけど
タラー

は「つまり、『恋愛拗らせ糞ダサ野郎』ってことですね?
ニヤリ
佐「…酷ない?」


早苗が佐藤をフォローする。
早「大将、凄くカッコいいと思いますよ?
ウインク
早「…私は生理的に無理ですけど
えー

佐「フォローになってないぞ!
タラー

早「やっぱり、草食系男子は女子受けが良くないと思います」
と、啓之を冷たい目で見る。
啓「何やねん!
プンプン
早「あんた、幼稚園の頃から、虐められてばっかりやったわね
えー
啓「なんやとー!
プンプン

早苗と啓之がまた掴み合いになり、佐藤が間に入る。
佐「喧嘩はやめよう!」


ひで子が佐藤に対し、
ひ「大将は女心が分かってないのが一番の問題です!」


ひ「告白されたら、女子は嬉しいんですおねがい
ひ「例え、それがキショい人でも
ニヤリ
ひ「だから、告白しましょ?、『キショい』さん
ニヤリ
佐「佐藤さんや!プンプン

佐「…分かった。頑張って告白してみるわ!
ウインク


その4に続く