太田がナイフを取り出し、近くに居たまりこを人質に取る。
太「面倒や!金、払わんかい!
ムキー

すると、あき恵が激昂し、前に出て、
浅「待てや!
ムキー
浅「やり過ぎちゃうんか!
ムキー

新名があき恵に対し、優しい口調で、
新「べっぴんさんは引っ込んどき
ニヤリ

その瞬間、あき恵は目を見開き、乙女のようになる
おねがい笑い泣き

あき恵は烏川達の所に戻ってきて、
浅「てっちゃんは悪くない…
おねがい笑い泣き
烏「だから、悪いんやって!(苦笑)」 笑い泣き
烏「今、人質を取ってる状況やぞ!(苦笑)」 笑い泣き


藍五郎が動く。
藍「部長として、黙ってられへん!
プンプン

藍五郎は新名のもとに行き、新名のネクタイを掴み、睨む。
藍「この、極悪人!
ムキー

新「やめろ!」
新名がネクタイを掴んだ藍五郎の手を握ると、
藍五郎は目を見開き、乙女のようになる
おねがい笑い泣き

新名が藍五郎の手を除ける。
藍「新名ーっ!!
ムキー
藍「もう一回、手、握ってくれ!!」
笑い泣き

新名が相手にしないと、藍五郎はラーメン屋台の方に行き、
頭を抱えて、悶え始める
ガーン
藍「くそーっ!新名ーっ!!ガーン笑い泣き

烏「惚れとんか!(苦笑)」


啓之が前に出る。
啓「まりちゃんを放せ!
プンプン

太「弱いくせに、出てくんなや!
ニヤリ
太田が啓之を殴り倒す。

倒れた啓之は太田の足にしがみつき、
啓「まりちゃんを…放せっ!
アセアセ

太田が啓之を無理矢理起こし上げ、また殴り倒す。
すると、また、啓之が太田の足にしがみつく。
啓「…放せっ!
アセアセ


太田がまた殴ろうとした時、オクレが口を開く。
オ「もう、ええ!」
太「…えっ?
キョロキョロ
オ「この人(=啓之)、カッコいい『じゃん』
照れ笑い泣き

烏「急に、なんちゅう喋り方するんや!(苦笑)」

オ「この人を見ていると、ワシらがやってることが恥ずかしくなってきた」
オ「もう、こんなしょうもないこと、やってられん」


オ「すいませんでした」
オクレが啓之達に頭を下げる。

オクレ、太田、新名、井上が去っていった。


藍五郎が舞台下手に行き、舞台袖を見て、
藍「新名ーっ!!
ガーン笑い泣き

烏「まだ、惚れとんか!(苦笑)」 笑い泣き
烏「…極悪人やぞタラー

 
 

一の介親子、三人も去っていく。

一の介が敬介と直子を諭す。
一「もう、騙されたらあかんぞ」
敬「…分かった
ショボーン
直「…ごめんなさい
ショボーン


敬介が一の介の手首の数珠に気付き、尋ねる。
敬「お父ちゃん、その数珠は?」
一「これか?これは、願い事が叶う数珠や
ウインク
直「幾らしたの?」
一「50万
ウインク笑い泣き

烏「騙されとるやん!タラー笑い泣き

三人が去っていった。
 
 
⒘ 終

まりこが啓之のもとに駆け寄る。
ま「ヒロポン、大丈夫!?
アセアセ
啓「大丈夫や
照れ
ま「私のせいで…ごめんね
ショボーン
啓「まりちゃんが無事やったから、ええって
照れ
ま「ヒロポン…
おねがい


烏川達が啓之とまりこに声を掛ける。
烏「もう、お互いの気持ちに気付いているやろ?
ウインク
浅「二人とも、気持ちに正直になったら?
ウインク
政「強がらずに
ウインク

藍五郎も声を掛ける。
藍「桃太郎にこんなセリフがあるやろ?」
藍『お腰につけた吉備団子 一つ私に くださいな』
藍「…ってな
ウインク口笛笑い泣き

啓「吉備団子……分かった!ニコニコ笑い泣き

烏「今ので、何が分かったんや!?(苦笑)」 笑い泣き

藍「分かったんやったら、まりこに気持ちを伝えるんや!照れ笑い泣き
 
一幕での桃太郎オチといい、
漫画クラブ部長・藍五郎の好きな作品が『桃太郎』であることが推察できる場面。


啓之がまりこに告白する。
啓「まりちゃんのことが好きです!
おねがい
啓「僕と付き合ってください!」

ま「私もヒロポンのことが好き!
おねがい
ま「よろしくね!」

藍「良かった。おめでとうやな
照れ

 

啓之とまりこが付き合うことになった。


啓之がまりこに対し、
啓「まりちゃんの誕生日には、貯めたお金でアニメのDVDをプレゼントするね
ウインク
ま「じゃあ、私は、ヒロポンの誕生日にガンダムのフィギュアをプレゼントする
ウインク

藍五郎達、漫画クラブの部員が「フーフー!
チュー」と冷やかす。
烏「盛りのついた猿か!(苦笑)」
藍「猿じゃないです
えー
烏「分かっとるわっ!例えや!
タラー笑い泣き


啓之は預金通帳が無いことに気付く。

藍「分かった。さっきの奴らや!
プンプン
藍「俺がシメてきますわ!
ニヤリ

藍五郎が舞台下手袖に向かうが、烏川が前を塞ぐ。

烏川が藍五郎を問い詰める。
烏「…取ったんやろ?
えー
藍「疑うなんて、酷いじゃないですか!
プンプン
藍「そうか!パワハラか!…この店、最低やな!
えー

烏「ええから、出せって!
タラー

藍「例えば、通帳がポケットに入ってるんやったら、いろいろ言われてもしゃあないですよ?」
藍「このように
口笛
と、何故か、自分のエプロンのポケットから啓之の預金通帳を取り出す、藍五郎。
笑い泣き

烏「入っとるやないか!タラー
烏川が藍五郎の手から啓之の預金通帳を取り上げ、啓之のもとに返す。

 

藍「返せーっ!!ムキー

他人の預金通帳を盗んでおきながら、烏川に逆ギレする、藍五郎。

 

エンディング曲が流れ、幕が閉まっていく。

 

そんな中、藍五郎が繰り返し叫ぶ。

藍「返せーっ!!!ムキー

 
藍五郎の声は誰にも届かず、虚しく響き渡るのであった。
 
 
終。

 

 


18/06/26~07/02
【よしもと西梅田劇場・酒井藍座長回】
『オタク、恋してますか?』 完