『次期社長は、じき決まる!?』

[セット紹介]
洋風の『花月ホテル』のロビー。


舞台下手袖に、入り口への通路。

舞台中央奥に、客室への通路。

舞台上手袖・手前側に、応接室への通路。

舞台上手袖・奥手側に、従業員控え室への通路。


舞台中央に、椅子と膝の位置ほどのテーブル。

舞台上手奥に、フロント。

 
 
 
[物語]
(敬称略)


舞台は洋風の『花月ホテル』のロビー。

圭吾(もじゃ吉田)とほたる(重谷ほたる)の恋人がホテルにやってくる。
圭「やっと着いたな」
重「素敵なホテルね」
重「お泊りのデートやから、お揃いの服を用意したわ」
圭「えっ?」
 
圭吾とほたるの見た目は全く異なるが…
 
ほたるはバッグから、もじゃもじゃのカツラを取り出し、被る。
重「ペアルック
ウインク
圭「被らんでええから!」

重「そう?」
と、カツラを取り、脇に挟む。
圭「脇に挟んだら、別のもんに見えてくるから、やめて!
タラー
重「そう?」
と、今度は、カツラを股間に挟む。
圭「女性がこんなところに挟んだらあかん!
タラー
重「どこに挟んだらいいの?
口笛笑い泣き
圭「挟まんでいいから、バッグに仕舞っといて!タラー


従業員が誰もおらず、奥に呼び掛ける。
ホテルの制服を着た、吉田令(レイチェル)が現れる。

圭「予約していた吉田圭吾です」

レ「私の名前は…」
レ「♪トゥットゥク トゥーク…」
と、DJ風に自己紹介を始める。
レ「…という者です
口笛

圭「分からんわ!
タラー
レ「冗談やのに、『分からんわ!』」
レ「冗談やのに、『分からんわ!』」
レ「楽し~!
爆  笑
と、圭吾に寄りかかる。
圭「楽しいんは、あんただけや!
タラー


レ「お兄さん、ガッチリしてますね!」
レ「♪まさに ダイナマイトなバディ でも品が無い」

圭「従業員、無茶苦茶やな…
タラー
圭「まともな奴、おらんのか!?」


圭吾が奥に呼び掛けると、
ホテルの制服を着たまりこ(森田まりこ)が現れる。

森田が自己紹介を始める。
森「25番…森田、まりこ、趣味は星を眺めること~、ウフッ
おねがいキラキラ
圭「また、変なのが来たぞ
タラー
森「すみません、宝塚出身なもので」
圭「あっ、宝塚歌劇団出身なんですか?
びっくり
森「いえ、宝塚市出身です
口笛
圭「市、かい!
タラー

森「客室にご案内しますね」
森「大人一名(圭吾)と猿一匹(ほたる)、と
ニヤリ
重「あなたに言われたくないわ!ゴリラじゃない!
プンプン

掴み合いになり、ゴリラになる、まりこ。
一通りゴリラの時間を楽しんだ後、『人類の進化』のように人間に戻る。
森「やだっ、恥ずかしい!
アセアセ
森「ゴリっちゃった
てへぺろ

圭「…まともな奴は?(苦笑)」


圭吾が奥に呼び掛けると、
ホテルの制服を着た椎森圭介(もりすけ)が現れる。

も「椎森敬介です」
重「敬介っていうより、『毛ー透け透け』ですね
ニヤリ
も「お上手ですね
照れ…殺すぞ!ショボーン
と、椅子を持ち上げ、ほたるに迫る。

敬介は椅子を下ろすが、結局、ほたると掴み合いになる。

 
 


信「騒がしいな」
奥から花月ホテル西梅田・支配人の信濃(信濃岳夫)が現れる。

ほたると敬介の掴み合いを見て、止める。
信「ストップ!ストップ!
アセアセ

圭「あなた、誰ですか!?」
信「支配人の信濃と申します」
圭「三人の教育、どうなっているんですか!」
信「すみません!最近入ったばかりの新人なもので
アセアセ
信「本人達も反省しておりますので…
アセアセ

敬介・まりこ・令が圭吾達に頭を下げる。
圭「仕方ないですね」


信濃が令に対し、
信「お客様に鍵を早くお渡ししなさい!」
令は部屋の鍵を圭吾に放り投げる。
笑い泣き
信「お前は何をしとんや!」
レ「いや、『早く』って言われたから…
口笛

信濃が改めて圭吾達に謝る。
圭吾とほたるは声を合わせ、
圭・ほ「だいたい、支配人の教育がなってないんですよ!
プンプン

圭吾とほたるが客室に向かった。


信濃が令・まりこ・敬介を叱る。

すると、新人の三人が歌い始める。
レ「♪同じミスを繰り返さないよう」
森「♪私達、反省しています」
も「♪でも、信濃さんのお陰で」
森「♪希望の道が」
レ「♪開いた」

『♪開いた』のタイミングで、
まりこが逆立ちし、令がまりこの両足を左右に広げ、開脚させる。
笑い泣き
信「股を広げるな!(苦笑)」
信「三人とも、ちゃんと働いてくれ!
タラー


その3に続く