幸恵がホテル玄関の方を見て、雅斗達の姿に気付く。
幸「来られたわ!
ニコニコ

雅斗(桜井雅斗)と雅斗の母・末成由美(末成由美)が現れる。
末「ごめんやして、おくれやして、ごめんやっしゃ~」
辻「けったいな挨拶はやめてください。(苦笑)」
末「これを言わないと、『湯婆婆』と間違えられるんで」
辻「…髪型を変えた方がええんとちゃいます?(苦笑)」
笑い泣き

中央のテーブルを囲み、舞台下手から、由美→雅斗→幸恵の順に座る。


辻「支配人の辻本ですニコニコ
辻本が、花月ホテルの面々を由美に紹介する。 

最初に、幸恵の兄の和久を紹介。

次に松浦を紹介。
辻「スタッフの松浦です
おねがい


松「私の特技は…」
と、見事なバレエキラキラを披露して、
松「そろばんです
ニヤリ笑い泣き

辻「どう見ても、バレエやろ!(苦笑)」
松「バレエ、やったことないんですけど、出来てしまいました
おねがい
辻「才能あるんちゃう?」
松「はい。私、天才なんです
おねがい笑い泣き

 


最後に荒木を紹介。
辻「スタッフの荒木です
ニコニコ


ア「私の特技は…」
と、そろばんを弾く真似をし、
ア「バレエですニヤリ

 

辻「二人、反対になってるやんタラー

 

辻「お前は、そろばんやな。(苦笑)」


辻「…と、こんな愉快な面々でやっておりますニコニコアセアセ


荒木が幸恵と雅斗を見てから、幸恵に尋ねる。
ア「お二人はどこで知り合ったの?」
幸「大学の軽音楽部の先輩なんです
おねがい
ア「あっ、そうなの!
ニコニコ


ア「せっかくだから、聴かせてくれる?」
雅「恥ずかしいです
アセアセ
ア「じゃあ、いいです
ニヤリ笑い泣き

辻本が荒木を舞台上手に連れて行き、雅斗達に聞こえないように、
辻「社交辞令や!空気、読んで!タラー
辻「得意なもんでも、一回は遠慮する」

辻「そこをもう一回、お願いするんや」
ア「なるほどー
口笛

荒木が雅斗のそばに行き、
ア「聴かせてくれる?」
雅「いや、恥ずかしいですよ
アセアセ
ア「じゃあ、いいです
ニヤリ笑い泣き

辻「もう一回、お願いするんや!タラー

荒木が雅斗に対し、
ア「演奏したいんですよね?
口笛笑い泣き
ア「だったら、演奏してもらえます?口笛笑い泣き


雅斗はサックスを持ってきているようで、車に取りに戻る。
幸恵もクラリネットを取り出す。
即、戻ってくる、雅斗。

荒木が二人に演奏する曲を尋ねると、
雅「聴いたら、分かりますので」

幸恵の少しの前奏の後、雅斗も演奏に加わると、

荒木が甲高い声で叫ぶ。
ア「アゥ!
キラキラ

突然の雄叫びに会場が沸く笑い泣き

ア「アゥ!キラキラ
そう、曲はMJ『Bad』。


サビが始まると、荒木は(舞台下手に向け)ムーンウォークを披露し、

「♪Who's bad」の瞬間、
舞台中央に雅斗→荒木→幸恵の順に並び、

三人が客席に向かって腕を突き出し、『いいね!グッ』の決めポーズ。

ア「めっちゃ、楽しいやん!
おねがい
観客の拍手
拍手拍手

辻「荒木。お前が主役になっとるやないか。(苦笑)」

荒木は雅斗と幸恵に対して、
ア「この、乗せ上手
ウインク
辻「お前が勝手に乗っただけや。(苦笑)」

 
 


由美が結納の日取りについての話をしようとした瞬間、
緑スーツの男・森田(森田展義)と紫スーツの椎森(もりすけ)が現れる。

森「邪魔すんでー!
ニヤリ
森「森田金融のもんや」
森「前のオーナーやった平山昌雄が借金を返さずにトンズラしてな」
和「親父が借金!?」
和久が森田の前に行く。

森「お前が息子か」
森「返済期限はとうに過ぎて、利息も膨れ上がっとる」
和「お幾らですか?」
森「元金利息合わせて、1千万や!」
和「1千万!?」

森「今すぐ、1千万、耳揃えて払うてもらおうか!
プンプン
と、森田が和久の胸ぐらを掴む。


その瞬間、荒木が森田の腕を掴み、振り解く。
ア「服は引っ張ったら駄目でしょ!
プンプン
ア「服は着るもんでしょ!
プンプン笑い泣き
ア「衣服は着るもんだ!プンプン
森「衣服って言い方、やめろ。(苦笑)」
森「ほんで、注意するとこ、おかしいわ。『暴力はやめて』とかちゃうの?(苦笑)」
ア「暴力は振るわれてないから…」
笑い泣き
森「服掴むんも、暴力みたいなもんでしょ?(苦笑)」
森「とにかく、お前の拘り知らんわ!あいつの問題や!

ア「チームメイトだから!
プンプン笑い泣き
ア「チームメイトだから、衣服は着るもんでしょ!プンプン笑い泣き
森「…こいつ、頭おかしいんか?(苦笑)」

ア「迷惑なんで、帰ってください!


椎森が森田に対し、
も「兄貴、ここは俺に任せてください!」
も「痛い目に合わせてやりますわ!
ニヤリ
と言い、荒木に近寄っていく。

すると、荒木は
ア「みっともないです!
プンプン
も「みっともない?
キョロキョロ
ア「みっともないです!…頭が
プンプン笑い泣き
も「はーっ!?ムキー

ア「どこで、擦ったんですか?
ニヤリ
ア「どこで、お擦りになられたんですか?
ニヤリ
も「擦ってないわ!アセアセ

ア「ビルですか?ニヤリ
も「はいー!?アセアセ
ア「ビルですか?っていってんの!プンプン笑い泣き
ア「ビルは働くためのもので、擦るためのものじゃないよ!プンプン
も「だから、擦ってない!
アセアセ


も「なめとったら、いてまうぞ!
ムキー
ア「暴力はやめてください!
アセアセ
椎森が(舞台上手寄りの)荒木に殴り掛かる。

この場面、
①椎森が右パンチ→左パンチの順にフック気味に放つ。
②椎森のパンチを、荒木がそれぞれ左腕と右腕を高く上げてガードする。
この時、『ドンッ!』・『ドンッ!』という、防御音。
③そのまま、荒木が右パンチを椎森の顎に当てる。
この時、『パンッ!』という、ヒット音。
上記①~③が一連の動作になっていて、『ドンドン
パン!キラキラ』という音に聞こえる。

 

森田が荒木に対し、

森「『暴力は止めろ』って言うお前が暴力振るっとるやんけタラー

ア「これは防御です!プンプン

 

も「くそー!ムキー

椎森が再び荒木に殴り掛かる。


椎森の両パンチを荒木が防御し、荒木がパンチを撃ち込む、
『ドンドン パン!
キラキラ』が繰り返される。

次第にテンポが速くなり、
それは、Queen『We Will Rock You』のリズムに聞こえ始める。 爆  笑

 


舞台上手寄りで『ドンドン パン!キラキラ』が繰り返される中で、
舞台下手で見ていた森田がリズムに合わせて、気持ちよさそうに歌い始める。
笑い泣き
森「♪Buddy you're a boy make a big noise」
森「♪Playin' in the street gonna be a big man some day」
森「♪You gut mud on yo' face」
森「♪You big disgrace」
森「♪Kickin' your can all over the place」
森「♪Singin'」

 

サビの部分
森「♪We will we will rock you
キラキラ
観客に対し、
森「Everybody say!
キラキラ

観客が歌う。
客「♪We will we will rock you
爆  笑

森「Oh! Great!
爆  笑

辻本が森田に駆け寄り、
辻「あんた、英語ペラペラやな!
びっくり

 

森「…こんなんやってる場合、ちゃうタラー

 


椎森が舞台下手に下がる。

森「俺はそうはいかんぞ!
ムキー
と、今度は森田が荒木に殴り掛かる。

結局、森田の両パンチを荒木が防御し、荒木がパンチを撃ち込む、
『ドンドン パン!
キラキラ』が繰り返される。

 

客席が大きく沸き、手拍子する爆  笑拍手

舞台下手で見ていた椎森は、
英語の歌詞を知らないのか、『We Will Rock You』を適当な『鼻歌』で歌い始める。
サビを迎え、
も「♪ウィーウィー ウィーウィー (We will we will) 阪急』
笑い泣き
辻「…?キョロキョロ
も「(We will~のメロディで)♪阪急電車の 準急」
笑い泣き

辻「どんな歌詞や!タラー
辻「ほんで、なんで、準急やねん!(苦笑)」
辻「そこは、特急じゃあかんの?(苦笑)」
荒木が椎森に、
ア「近場に住んでるんやねー
ウインク
も「…そうや!俺は近場に住んでるんや!
ニヤリアセアセ


森田が舞台下手に下がる。

も「今度はそうはいかんぞ!
ムキー
と、再度、椎森が荒木に殴り掛かる。

結局、椎森の両パンチを荒木が防御し、荒木がパンチを撃ち込む、
『ドンドン パン!
キラキラ』が繰り返される。

 

客席が大きく沸き、手拍子する爆  笑拍手

 

森田は気持ち良さそうにリズムに乗り口笛、歌う準備をしているが、
椎森のボケを見たい辻本が

森田を椎森のところに連れて行き、森田と椎森を交代させる。 笑い泣き

森田の両パンチを荒木が防御し、荒木がパンチを撃ち込む、
『ドンドン パン!
キラキラ』が繰り返される。

舞台下手で見ていた椎森が『We Will Rock You』を鼻歌で歌い始める。
サビを迎え、
も「♪ウィーウィー ウィーウィー(We will we will) 近鉄」
笑い泣き
も「(We will~のメロディで)♪近鉄電車の 準急」 笑い泣き

辻「どんだけ、準急好きなんや!(苦笑)」


荒木が森田に対し、
ア「充分、楽しんだでしょ?ウインク

森田は腕を振り続けたため、
森「なんか、疲れたわ。(苦笑)」
ア「それは、お互い様です
ニヤリ

森「今日のところは帰るから、次来る時までに用意しとけ!」

森田と椎森が去って行った。

荒木がロビーの入り口まで行き、玄関に向かって、
ア「さよなら、準急ー!
口笛笑い泣き

 
 
その4に続く