【JOY!JOY! エンタメ新喜劇】 DVD化に寄せて
[本編]
⒈
映像化された作品であるため、多くを述べる必要もないと思いますが、
ダイナミックな公演の魅力が損なわれることなく映像化されていますね。
本編の収録時間が110分とのことで、
ノーカットに近い内容ではないかと思います。
公演の時のことも少し思い出しながら、
改めて、大笑いしました
⒉
私が観た公演では、
桑原さんの『神様ーっ!』の場面で、以下のような台詞もありました。
アキさんをべた褒めした後、
桑「アキがここまで人気になり、成長したのは何なのか、考えたんです」
桑「アキを熱心に、時に厳しく指導し続けたのは…辻本君」
桑「新喜劇に関わってきて、思うんです。…辻本君が素晴らしい」
辻本さんが照れながら、
辻「師匠!今日は僕の公演じゃないですから。(苦笑)」
辻「アキ!アキ!(苦笑)」
辻本さんがアキさんについて語るように促し、
ペンギンのように小さな歩みで、若手座員さんの後ろに隠れる。
辻本さんの言葉を聞いていた桑原さんが客席の方を見て、
桑「…」
桑「…辻本君が本当に素晴らしい」
辻「もう、ええから!」
[映像特典]
⒈
稽古の場面や本番中のアキさんの早着替え等、
出演座員さんたちの貴重な映像
早着替えもアキさん一人で行われているわけではなく、
座員さんのチームワークの賜物なのですね
⒉
私が繰り返し見入ってしまうのは、あの方。
稽古風景でがっつり映ることもあれば、
画面の端でくつろぐ姿がチラリと映ったり。
舞台裏やプライベートの素の姿をあまり明かさない方ですので、
特に貴重な映像ですね。
舞台稽古中の『頭』も必見です。
次回の公演もDVD化されるなら、
舞台裏の貴重な映像も楽しみですね。
[アキさんについて]
⒈
『お笑いの好み』というものは千差万別で、極めて『主観的指標』です。
もちろん、私にも好みの演者さんがいます。
(SNSではあまり名前の挙がらない方だったり…笑。)
演者さんによって、客層も少しずつ異なりますね。
男性に人気、女性に人気、子供に人気…様々なパターンに分類されると思います。
観光客や修学旅行生もいれば、
選り好みせず、映画館感覚で訪れる客もいます。
全ての公演に通っているような、コアなファンもいますね。
多種多様な客が混在する中で、『集客』は絶対的な数字として表れるため、
『客観的指標』の一つと言えると思います。
⒉
アキさんは様々なイベントを企画し、その都度、完売させ、
『エンタメ新喜劇』に至っては、毎回3公演、満席にしています。
全座員さんの中で、ずば抜けた集客力を誇ります。
充分なほど、イベントで結果を残し続けている座員さんですね。
⒊
そんな客観的指標が一定の尊重もされず、単なる『異端』として受け流される、
ということが続けば、新喜劇という街は次第に輝きを失うように思います。
劇場に集った沢山の観客の笑顔も大切にしてほしいですね。
『昔ながらの~』・『伝統の~』というジャンルは
兎角、閉鎖的な文化になりがちで、
コア層から許容されるストライクゾーンが極めて狭くなりがちです。
一部の通ばかりが居心地が良さそうに振る舞い、批評家のように薀蓄を傾ける…
そんな閉じた世界には、なってほしくないです。
自分の世界とは違う色・新しい色・様々な色を受け入れる寛容さも
新喜劇に必要な要素なのかな、と思います。
⒋
⑴
今、アキさんに本来必要とされるものは、『より一層の努力』ではなく、
『見返り・機会』といった、残した結果に応える組織の姿勢ではないでしょうか。
なにも、座長云々といった大仰な話ではなく、
3年間、アキさんが残し続けてきた結果からすれば、
『一週・二週のリーダー週』は与えられて然るべきではないかと思います。
アキさんの作風を
世の中に広く表明する機会があって良いと思います。
⑵
『結果を出した人間』に何も与えられず、
組織の思惑で次々と物事が決められてしまうと、
関わる人間はモチベーションの維持が難しくなり、延いては競争が無くなってしまいます。
新喜劇が健全に発展するためにも、
組織にはフェアな姿勢を期待したいです。
⒌
以上は、もちろん、アキさんに限った話ではありません。
現在から未来に渡る全座員さんに共通して思うことです。
一般社会でも同じですよね。
社会人でも、受験生でも。
※補足
座員さんのリーダー・座長就任の件(及び座長制度そのもの)については、
新喜劇の面白さの本質がどんどんぼやけしまい、
また、座員さん皆さんが奮闘されている中では不毛な部分も多いため、
多くを語ることは避けます。
敢えて、少し触れるならば、
誰を推すでもなく、誰を否定するでもなく、
広く開かれたフェアな競争が見たいです。
決め打ちのようにリーダーが少人数に固定されるよりは、
いろいろな座員さんのいろいろな新喜劇を観てみたいですね。
皆さん、きっと、個性的で楽しい新喜劇を届けてくださると思います
座員さんもファンも、
皆が比較的納得でき、前向きに次に進めるような『フェアなシステム』であれば、
それで良いのではないかと考えています。
[映像化について]
TV放送される6座長・3仮座長以外の座員さんが舞台でどんな作品を作っているのか、
ご存知でない方も多いと思います。
今回は、能動的に購入した方だけが知ることのできる、限定的な件ではありますが、
個人的にも、作品が作品として残り続ける映像化は非常に有難いです。
⒉
関西近県の方は、比較的簡単に主要劇場で観覧することができますが、
多くの方にとって、生で観劇するのは凄く大変なことではないかと思います。
時間を確保し、宿を確保し、交通手段を確保し、ようやく観劇できる
実質、何万円というチケット代金になっていると思います。
そんな時間的・経済的制約を一気に解決できる方法のひとつが
DVDや動画配信等、『有料での映像化』なのでしょうね。
⒊
なんばグランド花月には、デフォルトで撮影する設備が無く、
外から撮影機材を持ち込み、後方席を塞いで撮影しています。
したがって、映像化に大きな障壁があることは理解しています。
追加コストの発生や採算の問題も理解しています。
また、毎公演、映像化してしまうと、
今度は劇場の入りに影響して、
ですので、最初から全公演の映像化までを期待するわけではないのですが、
先ずは毎回完売するような人気イベントに関して、
映像化を検討してくださると有難いです。