「さっきから、NGKの話が多いですけど」
「吉本新喜劇には、京都の祇園花月での公演もありまして」

「祇園公演によく出演される『チャーリーさん』…」
「たまに、NGKの楽屋に顔を出しに来るんです」


「来るたびに、物の配置に指示を出す方で…」
「『掛け時計の位置を変えろ!』とか」
「若手が脚立を出してきて、場所を変えるんです」


「でも、チャーリーさん、NGKには出ないんです」
「『回数が多いの、嫌』って」

 

「NGKの楽屋に居続けるわけでもない」
「…何のために配置替えさせられてるんでしょうね?(苦笑)」


「祇園公演は、漫才やコントが5組続いた後に新喜劇があって」
「その日は、インパルスが出演していたんですね」

「『帯谷孝史』さん、なんですけどね…」
「頬を押さえて、(祇園花月の)楽屋入りされて」
「『どうか、されたんですか?』って尋ねると」
「『インパルス手術してきたわ』って」
「それは、インプラント手術や!」


「…とにかく、引っ張られる人なんです」タラー


「祇園花月には、一台TVがあって」
「チャンネル専有権は、その日の一番のベテランに有るんです」
「その日、TVに映っているのは、大相撲で」

「若手の小西武蔵君が買い出し担当で」
「帯谷さんが小西君を呼ぶんです」

『こにしき、買い出し頼むわ』


「…とにかく、引っ張られる人なんですタラー
「ネタじゃなくて」

 



「舞台というのは、ハプニングもありましてね」

「『すっちー』さんの公演の時…」
「すっちーさんが投げた飴が舞台に返ってきたケースがあって」
「…なかなかないパターンなんです」


「飴が2個返ってきて、なぜか一個はマヌカハニーの飴で」
「言ってみれば、金の飴ですね」

 

「ねぶり飴とどっち拾うんかなあと思いながら見ていたら…」
「金の飴を取りました」


「主役やからセリフが多い人やのに、何を思ったか、その飴を舐め始めて」
「案の定、セリフが言えないんです」
「焦ったすっちーさんは、急いて飴を噛み砕いて 」

「…その時、歯が欠けたみたいですタラー
 

 


「お水を飲みに行っていいですか?アセアセ
舞台袖に消える。


ペットボトルを持って、再登場。

 

 

その5に続く