新平家物語を完読しました。
一般的に
「義経が平家を倒して
頼朝が幕府開いたんでしょ?」
という認識だと思います。
私もその1人。
その前に…
「なぜ平家が栄えた?」
「源氏はなんで滅びかけた?」
「保元の乱、平治の乱って?」
時は平安時代。
貴族社会の平和な時代。
藤原氏が権力を握っています。
そんな中、
皇族が絡んで権力争いが起きるのです。
その争いには
武士のいう番犬的存在も巻き込まれるのです。
平家が実権を握る迄の大きな争いが
「保元の乱」と「平治の乱」
こちらの具体的説明は省きます。
平氏の総大将「平清盛」と聞いて
何かあまり良い印象がない方も
いるのではないでしょうか?
要因の1つに寺を焼いた事が挙げられますが
何なら信長も寺焼いてます。
これは史実の事情ですが
勝者が敗者を悪く書く節がある事に
他なりません。
そして教育の一環として脳に刷り込まれる。
しかし事実を並べてみると
後々勝利する源氏の方が
私は冷血さを感じました。
・血族争い
「保元の乱」では源氏は2つに
割れて戦ってますし
後々義仲、義経などの兄弟を
頼朝が討つのはご存知の通り。
一方の平氏は「保元の乱」で
清盛と叔父が敵味方に分かれるものの
その後は、はっきりと分かれた事はなく
最期一族で集結して
「一ノ谷、屋島の戦い、壇ノ浦」と
滅亡まで続いていくのです。
(平家に頼盛など離脱者はいましたけどね)
・敗者の処理
清盛は男児でも
幼い頼朝や義経を殺しませんでした。
一方の頼朝は平家の他
人質にしていた義仲の息子や
生まれたばかりの義経の息子までも
殺しています。
その結果清盛は後年しっぺ返しを喰らい
頼朝は幕府を開くという
賢明な判断だったとも思えますが
人間的にはいかがなもんかと…
やはり人のいい抜け目があり
情に脆い清盛の方が私は人間味を感じました!