本著書は片岡鶴太郎さんの書かれた本です。
手に取った動機としましては、著者に対して「独り黙々とストイックに生きている方」というイメージがある事と、瞑想やヨガに興味があった為です。
私自身も独りで殆ど何もない部屋で暮らしており、何か参考になりそうと思い、手に取った次第です。
いくつか要点を挙げてみます。
·老化ではなく進化からの深化
歳を重ねるのは嫌なものです。
私自身も、擦り傷などが消えるのが年々遅くなり、30歳を目前にして老化を感じざるを得ません。
著者曰く「歳を重ね、年々チャレンジする意欲は高まっている」との事です。
しかし、若い時期のように手当たり次第にチャレンジするのではなく「自分のいう身体、感性、思考に磨きをかけていき深めていくというイメージ」で物事を捉えているそうです。
私自身そこまでの境地には達しておりませんが、今はとにかく小僧としてトライ&エラーを繰り返し挑戦を続けていこうと思います。
·自己対話の必要性
著者はヨギとしても有名です。(ヨガをする人)
毎日丁寧に反復することで自分自身の些細な変化に気付くことができるといいます。
この変化というのは肉体的内容だけでなく精神的内容も含まれます。肉体と精神は深くリンクし、どちらも安定性を高める事で、健やかに過ごすことができます。
私も先日の旅先でホットヨガを初体験しました。それまでの生活では自己対話する時間なんてわざわざ設けておらず、自分自身を1番蔑ろにしていた事に気付きました。それから出勤前や昼休み中に瞑想を取り入れ、自己対話に取り組んでおります。
·怖い時こそ1歩前へ
日々生きていると不安や悩みは尽きないものです。
「希望や不安、プライドは死を目の前にすると何の意味もなさない」と著者はいいます。
思えば、前職時代に私も自殺を考えるまで精神的に追い込まれた事がありました。
当時の事を思い出すと、最近抱えた「この人に嫌われてる?」「相談したら負けな気がする」などの感情は本当にチッポケです。
こんな些細な事で、自分の行動意欲を萎えさせてしまっては非常に勿体ありません。
肉体的にも精神的にも超越されている著者に尊敬の念を込めて読書感想文を締めさせていただきます。