岡本太郎さんの本を手に取ってみた次第です。私の大好きな若林さんやOKAMOTO'Sが好きと公言されているのもあり選んでみました。そして、ちょうど「孤独」について考えることもあったので本書をチョイス。

全体的な内容として感じたのは、「なんて批判的な!」
若者や日本、芸術…批判しまくりのクセツヨ本でございました。特に地方公務員の端くれの私にとっては「官僚的」という批判の例えは胸を抉りました…
しかし半世紀以上前に書かれていたもので構成されているとはいえ、「ちっとも古くない」!

興味深い内容を取り上げてみます。

・自分の人生を代用で済ませるな!
自分がやりたい事を棚に上げておいて、他人に勝手に重ね、期待してしまいがちです。
例えばサッカー選手だったり、アイドルだったり。
いわゆる推し活。
他人を推す生き方もいいですが、やはり第一は自分を推す人生にしたいものです。
生き甲斐ある人生から降りては非常に勿体ないのです。

・2つの老い!
老いには2種類あり、「生理的」なものと、「人間的」なもの。前者はどうしようもないですが、後者は"廻りに群れた時点"で老化が加速します。謙虚という美徳に甘えて、思考を相手に委ねてはいけません。
やはり自分の意思に正直に生きている方はパワフルですし「人間的老い」を感じさせないものです。

・批判ばかりせず自分でも試してみろ!
筋を通すためには、口だけではなく、行動が必須です。ときには失敗すると分かっていても、あえて試してみて、確認する価値があるかもしれません。

総括としては「廻りなんか気にせず、カッコつかなくていいから、自分の好きな事を貫け!」というメッセージを受け取った気がします。
その為には、他人の機嫌をとらず、世間体に縛られず、「自分の中の孤独」を貫いて生きていく必要があるのです。

日々精進して参ります。