久々に電子書籍を漁ってみると、乃木坂の推しだった山崎怜奈さんが本を出版していたので読んでみることにしました。

彼女は乃木坂と慶応を両立し、卒業された今でもラジオでの帯番組やクイズ番組で大活躍されております。

知的で完璧な彼女には人としても憧れを抱いておりました。

今回の本はフォトエッセイとなっておりました。

読んでみると、彼女自身様々な苦悩をされており、どう前を向いてきたのかが、分かる1冊となっておりました。

いくつか具体的に感想を交えて挙げてみます。

・ポジティブは性格ではなく状態
序章の冒頭から心を掴まれました。
鍵となるのは「心の免疫力をいかにして保つか?」
彼女にとっては「知的好奇心を満たすこと」で保っているようです。
知るは落ち着くに直結すると私も思います。
ノートに綴ってきた「言葉たち」を「おすそわけ」して誰かの心の薬になれば…といった内容なので、この本のタイトルにしたんですね。

・ノートに書く2つの効果
2つの効果とは「自己整理」「くすぶる念のお焚き上げ」
頭の中だけで考えようとしても、全く進みません。
心のゆらぎを簡潔に言語化しながら箇条書きすることで、知恵の輪のように絡まってしまった脳内を少しずつほどく事ができます。また、悩み以外でも、思い付いたアイデアや新しく身に付けた知識をメモる事で、紙の上が安らぎの場所の1つになったといいます。メモ活の効果についての表現が、読んでいて気持ちがいいです。

・モヤモヤしたら切符を買う?
日々のモヤモヤをポイント制にして、溜まったら「心の防衛費」として好きなものを買って発散する…
ミニマリストとして、「待った!」をかけたい所でしたが、読み進めてみると少し違ったようです。
彼女も物欲が無いらしく、よく買うのが「新幹線のチケット」
とりあえずチケットだけ買っておいて、あとはノープランで当日を迎える。
1人なら、帰りたい時に帰ればいいし、ファーストフードも気分次第で全然食べる…
非情にいいですね!行き当たりばったりを楽しむ程の贅沢はありません。
私も久々に1人旅をしたくなりました。

他にも様々なエッセイが入っておりました。
親近感の湧く表現でありながら、知的さも垣間見える文章達。
様々なストレスを抱えて生きている現代人の1人として、読ませていただいて、肩の力をスーっと抜く事ができました。

エッセイ以外でもゲストとの対談や、素敵な写真達にも癒され、満足感の高い1冊でございました。