はい。タイトル買いです。


読んでから分かったのですが、

「3行だけで内容を伝えるべく、要約する」というミニマリズム本ではなく、

「最後まで読んで貰うには、冒頭の3行で読者の心を撃たないといけない」

といった主旨の内容でした。


大半の人は「そうでしょうね」と思ったでしょうが…

今や私にとって作文とは趣味であり、最近では仕事も増えてきました。

「どうすれば綺麗に文章をまとめられるか」

「伝わりやすい文章とは」

といった目標にフォーカスしてきましたが

まだまだ浅かったようです。


いくつか挙げてみます。

・文章に求められる事とは?

大きな役割として「落ち着きを得る」ことがあります。
情報ならネットでいくらでも転がっている時代に、わざわざ文章を読むというのは、その効果があるためです。
淡々と情報を羅列するだけなく、感情や過程等を盛り込み、摩擦抵抗の低い文章を書きたいものです。

・撃つ為に何を書く?
冒頭の3行で読者の心を撃つにしても何を書けば良いのでしょうか?
それは伏線です。映画や小説の冒頭と同じです。

読者を惹き付けるために、ただ印象深い文章を書いても駄目ということです。

野球で例えると、単なる捨て球ではなく、最後は三振をとれるよう意味のある捨て球でないといけないのです。

・文章を短くするには?
私の今の悩みの1つが「長文になってしまう」ことです。

どうしてもくどい文章になってしまうのです。

特に仕事で書く文章だと、主語を省くことに抵抗があります。

英語でいう「it's 」がいかに便利か…

「これ」「あれ」を使うことなく、短くスピード感ある文章に仕上げたいところです。


1つの文から主語と述語を徹底的に減らし、形容語と非形容語はなるべく近づけるのがコツのようです。

その他強烈だったのが
「表現者はワークイズライフ」

「ワークライフバランス」など甘ったれた考えだと、いいものは産み出せないということです。

キビシイ…!

即ち
「書く行為そのものが生きること。
書くとは世界に問いかけるということ。」


壮大な話過ぎて萎縮してしまいました。

流石はプロのライターを育てた著者が書いただけあって内容は濃いものでした。

今後作文する上での指針本とさせていただきます。