今年の4月から自転車のヘルメット着用が努力義務となりました。
そもそも「努力義務」って?という話です。
少し調べてみると「守らなくても法律で罰せられないけど、正当な理由があるから人として普通やるよね。まあ個人の判断に委ねるけどね。」というザックリした理解に至りました。
だいぶ捻くれていますね…
日本人に根付いている「グレーゾーン」「同調圧力」「モラル」達が産み出した言葉だと思えてなりません。
これほど使い勝手のいい言葉はありません。
今後乱用される懸念があります。
なんせ指示する側は楽です。
「全面サポートは基本できないけど、まあやってよ。強制はしないけどね。ほら皆ちゃんとやってるよ」というスタンスであり、要求だけして、基本おしまいなのです。
金も手間も要求する側にはかかりません。
これが完全に「義務化」となると、全面的なバックアップが必要になります。
ここの論点は「サポートの有無」です。
要は「個人の自己負担」なので強制できないのです。
※ワクチン接種の努力義務に関してはこれまた微妙です。
ワクチン接種自体に自己負担はなかったものの、副作用による損失まではカバーしきれませんよね。
自転車のお話に戻ります。
庁舎内でもしつこいぐらい「市民の模範となるため、ヘルメット着用を!」との呼び掛けがあります。
私の本音は「低い給料でヘルメットなんて買ってられるか!」です。呼び掛けをするくらいなら、自転車通勤者にヘルメットを支給するなり、手当金を与えるなりして欲しいものです。
まあ「義務化」になったら嫌でも買うしかないんですけどね。
呼び掛け側にも「(個人任せの)努力義務に頼らない努力」をしていただきたいものです。