本日中型教習の卒検であった。
通い始めて約2ヶ月。
やった事もないMT運転。
車体も大きい。
曲芸を覚える猿のように
イメトレと教習に日々励んだ。
AT車に乗る時も
左足(クラッチ)と左手(ギア)を
エアーで動かして
少しでも体に染み付くようにした。
発進時の挙動なんかは
周りからしたらMT車に乗ってると
思われたかもしれない。
昨日も親父に車を借りて
エアMT運転で
仮想卒検の練習をした。
普段よりも右左折や
進路変更の合図を早めに出して
目視、幅寄せの練習だ。
普通免許を取ってから約9年…
安全運転の基礎を疎かにしていた。
中型車は普通車よりも
スピードを落とさないと
安全に曲がれない。
私は右左折前のシフトダウンが
苦手なので
早めの合図により
早めの減速につなげられ
その間シフトダウンのゆとりを作れた。
焦る必要も急ぐ必要もないのだ。
そして当日。
卒検は午後からなので
午前中は普通に出勤したのだが
全く仕事にならなかった。
移動中もイメトレ。
教習所に到着した頃には
緊張が最高潮に達した。
何度も無駄にトイレに行った。
こんな緊張感はいつ以来だろうか?
転職してきて軽音部のイベントで
初めて人前で歌った時以来だろう。
まだコロナ前の話である。
緊張で心臓バクバクの中
声をかけてくれたのは
普段送迎に来てくれる
お喋りなオッチャンだった。
教習では当たった事がない。
今回私の試験官をやると言う。
それが非常に助かった。
普段の教習でも
やはり隣に座る教官は重要だ。
悪い人では無いだろうが
初対面で圧力を感じる相手だと
余計こちらも緊張する。
他人のせいにはしたくないが…
路上試験場所までオッチャンが
運転してくれたのだが
世間話を交えて
かなりリラックスさせてくれた。
また、試験時には証人として
もう1人後ろに乗せるのだが
これもまた気さくなオッチャンが乗った。
またここ最近天気もグズっていたが
今日は天気も良く晴天に恵まれた。
本当に私は運が良かった。
車内はリラックスした雰囲気で
私も安全かつスムーズな運転ができた。
教習所に戻ってからの
方向転換も一度は
切り返したものの上手くできた。
間違いなくオッチャン達のおかげである。
持てる力は発揮できて達成感が大きかった。
結果は…合格!
この2ヶ月間必死に私なりに努力した。
最初は勤務時間に通えるし
気分転換にちょうどいいかぐらいの
軽い気持ちで立候補したが
実際は何度も心が挫け
立候補した事を後悔した。
しかしその辛い思いを乗り越えて
無事卒業できたのである。
こんな経験は
今後そう多くはできないだろう。
大変いい経験であった。