何度助けを呼んでも

なだめるだけの会社。

 

「来週からは・・・」

「来月こそは・・・」

何回聞いたか分からない。

 

私は今日何をどこまですれば

帰っても大丈夫なのか?

それを答えてくれる上司もいない。

 

3年目で多少知識もついていたので

やる事なんて山程思い付いてしまう。


電気だけ検討が進まないので

周りの業者から圧力もかけられたし

怒られたりもした。

私に同情してくれる人もいた。

 

不安は解消できず、

ただただ事務所に泊まる事も多かった。

何も仕事は進まないのに。

 

建設現場は週6日稼働が当たり前で

日曜ぐらいしか休みがない。

 

週1の貴重な休みも

午前には宇都宮の風俗に行き

夕方には家で肉を焼いて

ビールで流し込む・・・

そんな毎週で

本当に虚しい休日を送っていた。

 

那須は毎週末観光客で賑わう。

それを見て

「人間らしい生活を私もしたいなあ・・・」

と思うようになった。

 

現場が進むにつれて

検討期間(=猶予期間)が

無くなっていき

更に私を追い込んでいく。

 

私は遂に限界に達し、

異変が起きていた。


タバコの量も1日1箱を超えはじめた。


毎晩事務所の外から

1人で星を眺め人生について考える。

(那須の森の夜空は本当に綺麗だ)

 

日曜の夜は心臓が痛くなる。


ベガルタの応援歌を聴くと涙が出てくる。

 

酒を浴びるほど飲んで

泥酔状態になり

高速道路で車をぶっ飛ばし

思いっきり橋から

落ちてやろうかと本気で考えた。

 

「自殺」を考え始めたのだ。

 

いかに楽で

苦しまず一瞬で死ぬか…


除草剤を使うと

楽に死ねるらしい…?


色んなサイトを見始めた。


でもまだ私は当時20歳…

両親を悲しませたくはなかった。


私は決心した。

 

まだ生きる。

そして会社を辞めて

仙台に帰ると。



何かいい風景撮りたかったけど

雪で断念…

会社から遠く離れた場所で

ヒトケの無い土地…

もし人生に悩んでたら

余計に孤独を感じそうですよね。