『米爺醗葉(マイヤハッハ)』

古代中国は殷の時代、殷最後の皇帝紂王は堕落の限りを尽くしていた。
ある時紂王は、菩提樹の葉を使って最高の米酒を作る米爺(マイヤ)という老人に
米酒を献上することを命じたが、
米爺はそれを断り、拷問で製造法を吐かせられることを恐れ自害してしまった。
時の詩人はこの米爺の行動をたたえ、
「米爺否 米爺封 米爺宝 米爺醗葉」
(訳:米爺は断った、米爺は封じた、米爺の宝を、米爺の醗酵させる葉を)
と歌い伝えたという。
一方紂王は米爺から奪った米酒で池を作り、飲み踊り、肉を簒奪し、後世に酒池肉林と語り継がれる宴会をし、
周に滅ぼされたのは皆の知るところである。

現在「マイヤヒー マイヤフー マイヤホー マイヤハッハー」と歌う曲が流行っているが、これは米爺の詩が由来であることは明らかである。
しかし、その歌詞が「米さ!米酒か!飲ま飲まイェイ!」と聞こえてしまうのは
我々が酒池肉林を知っている日本人だからかどうかはわかっていない。


民明書房刊『伝説の酒めぐり 〜恋の呪文は毎夜日入』より


※過去、某スレに投下したネタの転載です。
※転載にあたり、改行やわかりづらい文章等を少し修正しました。


 





過去作品の掘り出し二作目です。
ジオウの次の民明書房がまだ見つかっていない(日曜朝に間に合わない)ため、こちらを公開することにしました。

元ネタは今や懐かしの恋のマイアヒ(O-Zone)から。
「米さ!米酒か!飲ま飲まイェイ!」等の空耳が流行ったことで知ってる人もいると思います。
実はこれ失恋の歌なのですが(和訳はこことか参照)、キャッチーなメロディとテンポとマイヤヒーマイヤフーで
すんごい明るい曲になっているため、全世界で流行りました。
当時のマイヤヒブーム(と、のまねこ騒動)はすごかった…懐かしい。

そして、今気づく。
元々のFlashでは「マイ"ヤ"ヒ」だったのが、CD発売?の時点で「マイ"ア"ヒ」になってる…
ずっと(販売した曲名も)マイ"ヤ"ヒだと思ってましたよ…15年目にして知る事実。
あと今更ながら、元の(一番最初に流行った)Flashを確認したら、米酒自らイッキのあと米酒強制イッキさせてる…(しかも2人が互いに)
今の時代では間違いなく強制アルコール中毒を助長するだかなんだかで普通に炎上案件ですよねコレ…

CD発売だったかでリメイクした「のまねこ」にキャラが差し替わってるバージョンは、「マイアヒ」で、
版権ネタがなくなりイッキ飲みもマイルドに。
2番分があったりと、結構変わっていてびっくりしました。

たしか、このネタ「引用」したのがのまねこ騒動前だったはず…だから書籍が「恋の呪文はマイヤヒー」になっているのです。




引用裏話(制作秘話)。

「簒奪ビーフ」キスすごい肉、脱線してんの、さらに肉」「米さ!米酒か!飲ま飲まイェイ!」
ときたら
もう酒池肉林しか思い浮かばないでしょう…
フジリューの封神演義ファンだったことから安能務の封神演義(文庫)も制覇していたれいにーには余裕でした。
米酒→米(マイ)→米爺(マイヤ)→米爺の醗酵の葉=米爺醗葉(マイヤハッハ)とつながって、割と簡単にできたのを覚えています。

※ちなみに、規約的にアウト感(R18)があるのでここでは公開しませんが、紂王がらみの民明書房はもう一つ作っています。
それでも知りたい人は「治殷」で調べてみてください。実はあれもれいにー作です口笛


「菩提樹の葉」は、元々の曲名「ドラゴスタ・ディン・テイ(Dragostea Din Tei、菩提樹の下の恋)」からきています。
当時はこういう小ネタをさらっと入れられるほど頭が回っていたんですね…今はもうすっと出てこないてへぺろ

民明書房は当て字からどう繋げるかを連鎖的に思いつくことが必要なので、結構頭を使うんですよね…
ボケ防止に民明書房引用(=作成)、いかがですか?ニヤリニヤリニヤリ