奔鬼気(ポンキキ)』

古代中国の周王朝時代、当時の王は精神を病んでいて極度の人間不信に陥り、次々と罪の無い民や部下達を処刑し手のつけられない有様であった。
軍師である我 智安品(ガ・チアンピン)は王に処刑されようとした時、 遠い故郷の親族に別れの挨拶に行くため、
無二の親友である武句(ムク)を人質として預け、必ず戻ることを条件に暫くの間自分を解放して欲しいと申し出た。
王は智安品が約束を破り、武句を見捨てて逃げる事を確信した上でこれを受け入れたが、智安品は約束通りに決められた期日までに戻ってきた。
智安品と武句の固い絆にうたれた王は、それ以来罪の無い人々を殺すことを止めたと言う。

智安品が約束を守るため遠い故郷から王の元へ鬼気迫る様子で奔(はし)った事から名付けられたこの美談、『奔鬼気(ポンキキ)』は
中国だけでなく、昭和の文豪である太宰治を通して現在の日本でも語り継がれていることは読者諸氏もご存知の事であろう。

ちなみにフジテレビの子供番組「ひらけ!ポンキッキ」はこの物語を元に作られているが、タイトルの「ひらけ!」という掛け声は
智安品が王の城に辿り着いたときに「(城門を)開け!」と叫んだ事と、智安品と武句の友情が王の心を開いた事が掛かっている。


民明書房刊『古代中国の美談』より  




※過去、某スレに投下したネタの転載です。
※転載にあたり、改行やわかりづらい文章等を少し修正しました。









過去作品の掘り出し一作目です。
2003〜2005年頃、当時入り浸っていた某掲示板で投下した、民明書房ネタ作品の一つになります。
自分が作成したという証明はできませんが…書き方とか癖とかで何となく同じ人だとわかってもらえるかとウインク


懐かしいですね、ひらけ!ポンキッキ…
モロ世代でした。朝起きたらポンキッキ。そしてウゴウゴルーガ。

歌も、今でも歌えるのがいくつかあります爆笑爆笑爆笑
かいぶん!にじゅーいちめんそうー!とか。
おーはーよー!おやーすーみー!こんにーちーは こんばんはーー!とか。
パータパタママー パータパタママー パターパター!とか。
ドッ!キドキドン!いちねんせーぃ ドッ!キドキドン!いちねんせーぃ!とか。
懐かし過ぎっ!


ちなみに、最近ムックがドッキリでLemon弾いて話題を集めたみたいです。
ムックザァン!ナズェジョウズナンディス!
ムックザァン!!





このネタを「引用」した当時は面白くなかったのか普通に反応なく流されましたが(笑)、
割とスマートにまとまっているので、個人的には好きなネタの一つです。
掘り出し民明書房ネタも多数あるので、またお楽しみに!


あと、H-KOMさんが、民明書房ネタを「探し出して引用」してくれました!
なかなかいい出来なので、ぜひこちらも読んでみてみてください!