これで一様一話終わり。
こんなに長くなるとは思ってなかったよ。うん。
あれー・・・。やっぱ色々セリフとか増やしてるからか。
まぁ、どうぞ。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「ちょっと、お前。」
「何さ。それより離してよ」
こんな変な会話をしつつ、洞窟の入り口へと進む。
「この洞窟、入り口や出口はここだけ?他にはない?」
「多分『海岸の洞窟』の出入り口はここしかないよ。」
「そう、ならいいわ。」
私はぽいっとピカチュウを入り口付近に投げる。
「いったぁ~! 何するんだよ!!」
「五月蝿いな。 黙ってみてなさい。」
私は自分も中に入りつつ、入り口よりでかい岩を引きずる。
「ちょっと!ま、まさか!入り口を封鎖するつもりじゃぁ・・・・」
「そのとうりよ。 勘がいいわね。」
「やめてよ!出られなくなるじゃないか!!」
「馬鹿じゃないの?今私が引きずれるのだから出るときも押せば動かせるでしょ」
このピカチュウは馬鹿なのか。
私は、ずりずりずり・・・と自分の8倍はあるであろう岩を入り口付近に置く。
これで、誰も入れないし 敵も逃げられない。 これで思う存分暴れられる。
「行くわよ! 燃えて来たッ!」
「ちょっとー!待ってよー!」
私達二匹は『海岸の洞窟』の奥へと、進んでいった。
「うわぁ・・・暗いよ。 怖いね」
「怖くない。」
「何でー!? 怖いじゃないか。 何かでそうで」
「馬鹿? ポケモン以外になにが出るって言うのよ」
「お化け。」
コイツ、馬鹿か。 お化けというものはこの世には存在しない。
所詮『ゴース』や『ゴースト』だろう。
「でも、気をつけてね。 此処。野生ポケモンがいっぱいいるはずなんだ。
なにかがあったのかも」
「多分、あいつ等が脅して手下にでもしたんじゃないかしら。」
私は、冗談半分でいってみせる。
「ヘヘッ・・・・・・ご名答。 お前、只者じゃ・・・ねぇな」
アーボの声が何処からか聞こえてくる。 っていうか、まじかよ。
「・・・・・・・・お前野放しにしておくと『あの方』の邪魔になるかもなぁ・・・」
「誰だ。あの方って。」
こいつらに、リーダーでもいるのか。
「答える必要なんざねぇよ。 だって、お前たち、ここでくたばるのだからよッッ!!!!」
そういうと、100匹は越えているだろう、野生ポケモンの大群が、一斉に襲い掛かってきた。
「やってやる! かかってきなさい! お前!少しは手伝って!」
「えぇぇ!僕!?」
「私も、サポートするから! 私一人じゃこんな数は無理よ!」
「分かったよ! 手伝うよ!!」
私とピカチュウは、戦う姿勢にはいった。
相手は水タイプ中心。 こっちは雷と水。
どう考えても、こっちが有利だ。 あとは、作戦。 この大群、2匹で倒せる数ではない。
戦場は、広いフロア、100匹の水ポケモン、密封された洞窟。
落ちている道具は、オレンのみ、ばくれつのたね、すいみんのたね。
「おい!ピカチュウ!!適当に『電気ショック』!!数発かませッ!!」
私は、襲いかかってくるポケモンを『はたく』で倒す。 手が痛くなってくる。
でも、ここでは覚えた技、『あわ』が使えない。
『カラナクシ』と言うポケモンの特性で、水の技は吸い取られ、無効になる。
だから、使わないのじゃない、使えないのだ。
「うん、分かったよ。『電気ショック』!!!!」
バチバチバチバチッと音とともにバタリ。とポケモンたちが倒れていく。
多分、ざっと見たところ残ってるポケモンはあと半分だ。
「お二人さん、頑張るね~。 ・・・・53匹倒すのに13分しかたってねぇ。」
「すげえな。でも・・・・そろそろ辛くなってきたんじゃねぇか・・・?」
「ご名答ね。 でも生憎、ここでへこたれてる場合じゃないの」
私は強がって見せる。 本当は、立っているのが精一杯だ。
「ふーんじゃぁ、皆、思う存分やっちゃいなー!」
『了解ッ!』
野生ポケモンが叫んで、一斉に襲ってきた。
ー・・・10分後。私は最後の一匹を倒した。『はたく』で。
「ふん、口ほどもないわ。 ねぇ、お前」
「うん、これで、全員倒したよ! あとは、お前たちだけだ!」
弱虫だったのが、私のペースに乗ってきたのか、戦いに参加している。
「ぐ・・・・・畜生!!やるぜ!アーボッ」
「あぁ!!ドガース!!」
二匹が一斉に襲い掛かってくる。
「ふん・・・。5分で片付けてあげる。 かかってこい!卑怯者ォ!!」
「ぇぇ5分・・・・・ううん、できるよね。きっと」
ー・・・・こいつらに負ける要素など、私達にはない。
きっとー・・・・勝てる!!!!!!!
「先手必勝!!喰らえ!!『爆裂のタネ』ッッ!!」
ドガースとアーボに向けて『爆裂の種』を投げる。
当たると爆発して、ダメージがくるなんとも恐ろしい種だ。
「ぐわッ・・・・・・げほげほ・・・・!!!」
相手がひるむ。
「今よ!『あわ』!!」
あわわわわ。 相手に当たって、相手は水浸しになる。
ダメージより、これが目的だ。
「つめてぇ!!! こいつ・・・ッ」
「ねぇ・・・知ってる? 水は電気をよーく・・・通すって事。」
私は今までにない笑顔でこういった。
「・・・・・・・・・・・ひぃぃぃっぃ・・・・っ」
アーボとドガースは怯えていた。 そんなに怖かったか。
「痛くないように・・・・・一撃で倒してあげるわ・・・クスクスクスクス・・・。」
「ひぃぃぃぃぃっ ・・・助けてください!!!」
「・・・・・さっきの『石』返してくれる?」
「ハィ・・・・・どうぞ。」
アーボはそっとさっきの石を私に渡す。
「これで用済み。 さぁバチッと一撃やっちゃいなさい☆」
「うん。分かった。 『電気ショック』!!!」
バチバチバチバチ。
相手が気絶したのは、いうまでもないだろう。
洞窟を封鎖していた石をどけ、外に出る。
ザァァァァァ・・・と波音が響く。
「ねぇ、有難う。 僕一人じゃ、こんなこときっとできなかったと思うんだ。」
「どういたしまして。 でも・・・勇気を出したのは貴方でしょ?」
「うん。でもキミがいたから・・・なんだと思う」
「へ?」
「だからさ・・・あのさ・・・僕と一緒に『探検隊』をやってほしいんだ!!!」
「・・・・・・・探検隊?」
「探検隊っていうのは、困ってる人を救助したり
未知の場所を探検したり、悪い奴を逮捕する・・・正義の味方!
どう、やってみない?」
『探検隊』聞いているだけでワクワクする・・・・。 なんだか、楽しそう!
「やって見たいね。ソレ。 アンタと、一緒に。」
ザァァァァ・・・・。波音が・・・また響く。
「やったぁ!!じゃぁ決まり!」
ピカチュウは、笑顔でそういった。
「じゃぁ、名前教えてよ。アンタの」
「へ?」
「いってないでしょ。邪魔されて」
「あれ?そうだっけ。」
あはは・・・と2匹で笑う。
「僕は『カプチーノ』っていうんだ!宜しくね!『ココア』!!」
「うん。宜しくね。『カプチーノ』」
ー・・・初めて、カプチーノの名前を呼んだとき、冒険が始まった気がする。
でもそれはー・・・
沢山の人を失う、辛い物語の幕開け。
そして。
沢山の人を救った、幸せの物語の幕開け。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
ぎゃーん。 長かった。orz
読みにくくてすみませんorz
最後の部分は前から決めていたものでほかはほぼ・・うん。
ココアが自分の8倍もの岩を引きずっていますが、ココアは設定では「怪力少女」なので。
あとは「格闘技経験者」です。 隠れ設定。
感想、よければお願いします。m(u_u)m