【美杏】は、
「相変わらず、恥ずかしいね。
何か……」
と言って頬を赤らめる。
男性とは未経験である【美杏】にとって人前で裸になるのは恥ずかしかった。
【凌斗】は、
「ば、バカ。
俺だって恥ずかしいんだ……
んなこと言うなよ……」
と言って頬を赤らめる。
こちらも童貞である。
当然、女性の裸は見慣れていない。
自分と同年代の女性が隣で裸になっていると思うと恥ずかしくてたまらないのだ。
【凌斗】が強がっているのはこうした同年代の女性と裸で同じ【エントロピア】に入る事に対しての照れ隠しでもある。
【珠紀】では無く、【美杏】をパートナーに選んだのも、彼女とは一度裸を見せ合っているからだった。
【珠紀】とこういうことになると思うと【凌斗】はどんな顔をしたら良いのかわからなかった。
だから、【珠紀】ではなく、【美杏】を選んだのだった。
決して優しさからだけでは無かったのだ。
お互い恥ずかしさを何とかごまかしながら、二人は【エントロピア】に同化した。
そこから、【凌斗】は脳となる部分に、【美杏】は心臓となる部分に移動をしていく事になる。
続きます。