貴方のこゝろにバンドエイドを。(失恋・難病) -89ページ目

貴方のこゝろにバンドエイドを。(失恋・難病)

~14歳の恋愛不能、難病ねこが寂しさと痛みを
ねこセンセーと手放していった宣戦布告手紙集~

 

鼓膜を突き刺すような

沈黙の病棟

 

 

垂れ下がったまぶたと

シワだらけの皮膚で

 

 

ありがとう幸福だったと

声にならない声を吐き出すのは

 

 

残された者たちへの

配慮以外になにがあるだろうか

 

 

あるとすれば見栄と皮肉だ

 

 

長い踏切りの前で

あの日の情景が怒りのような

スピードで過ぎていく

 

 

呼吸も忘れてただ呆然と

遮断機が上がるのを待つ

 

 

産まれて死んでいくというのは

それ以上でもそれ以下でもない