うっきーマウスの食いだおれ七転八起

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gooブログから引っ越してきました
アメブロのサービスと私の寿命のチキンレースが始まりましたw


昨日、松竹から「今年もよーけチケットを買うてくれましたな」と手帳と傘カバーが届きました。
毎年「誰が使うねん」いうものが送られて来て困っていたんですが、今年の傘カバーは使えるかも。(笑
しかし、今年も席種細分化で実質チケット代の値上げやったし、友の会の年会費も上がって青色吐息よ。
この趣味もいつまで続けられるか。
食べるもんの値上がりも辛いけど、心の栄養のためのものが値上がりするのも痛いなぁ。
やれやれ。

さて、忘れないうちに南座の記録をば。
冬の京都の風物詩顔見世、今年は菊之助菊五郎襲名披露でいつもに増して特別感がありました。
冬の京都の空気、南座、顔見世、やっぱりいいねー。
チケットは高かったけど、行ってよかった。
演目は「醍醐の花見」「一條大蔵譚」「玉兎・鷺娘」「平家女護島 俊寛」の4演目。
醍醐の花見 は2月に歌舞伎座で観てる舞踊劇なんだけど、よくよく考えたら地獄の花見よね。
正妻の北政所主催の花見に淀と秀吉、加藤清正やまつも同席してるの。
もうサブい、サブい。
当人達より周りが居た堪れないって。(笑
またさぁ、ときどき北政所の目を盗んで、秀吉と淀がイチャイチャするのよ。
サブッ、サブ。
美しいけど、シュチュエーションがもう怖いわ。
席は運良く最前列が取れました。
↑顔見世で最前列が取れるのは珍しいのよね。
一條大蔵譚は案外ええ演目でねぇ。
大蔵譚・幸四郎さんはちょっと足りんお公家さんと思われてて、常盤御前を妻に迎えてるの。
源氏の家来吉岡鬼次郎と妻お京は、常盤御前の本心を探るために大蔵卿の館に潜り込む。
まぁ、よくある話でうつけ者は仮の姿でってやつなんだけど、幸四郎さんの阿呆ぶりが見事なのよ。
バカ殿そのものなの。
阿呆の仮面を剥いだ大蔵譚は、平家の密偵だった家来の八剣勘解由を成敗する。
鬼次郎とお京は、大蔵譚と常盤御前の本心を知ってホッとする。
ちゃんちゃん。
それより何にも悪いことをしてない女官?の鳴瀬・高麗蔵さんが突然自害したのにびっくりしてねー。
何?何?あなたはこちら側の人間の人間だよね?
「高麗蔵さん、どうしたの?」と声に出しそうになったわ。(笑
味方だと思ってたから、混乱したよ。
実は八剣勘解由の妻だったとわかって、なるほどーと。
前にも観たことあったかなぁ、面白い話だったよ。
襲名披露、最後の地だよね?祝幕が変わってた。
この公演のためだけに作ったのかなぁ。
次は菊之助さんの玉兎。
まぁ、お上手よね。
可愛らしかったし。
って!感想はそれだけかい!
「先は長いんだし、急いで大人にならなくてもいいのになぁ」とは思った。
そして、私の鬼門の菊五郎さんの鷺娘。
私にとっては、いつも記憶を失いそうになって我慢して我慢し過ぎて頭が痛くなる演目なの。
今回は大丈夫でした。
が、マリ造はかなりヤバかったって。(笑
あの舞台の暗さに加えて辛気臭いストーリーの踊りだしねー、しょうがないよね。
顔見世ならでは竹馬、襲名披露だから菊之助さんと菊五郎さんが先頭。
メインの俊寛。
直近では2024年10月に菊之助さん(当時)で観てるの。
そのとき仁左衛門さんの俊寛より好き、と書いてたけど、今回観てやっぱり仁左衛門さんの方が好きだわ。
ハハハ。
そりゃあまぁ素晴らしかったですよ。
なんだろう、瀬尾・彦三郎さんを切っちゃうところのサイコパスな顔がよかったの。
好々爺のふりをしてても、一瞬見せるめっちゃ悪い顔、あの顔、仁左衛門さんなのよ!
最後の崖から叫ぶ姿、哀愁と底のない孤独感が伝わって来てどよーんとなっちゃった。
今の仁左衛門さんだから出来る解釈と演技だったんだろうなぁ。
あんな俊寛、もう観れないと思う。
↑またすごい人を見たら更新されるんだよね。(笑
ああ、ええもん観たー。
あ、千鳥役に莟玉さんはめっちゃ可愛いかったんだけど、品があるんだよね。
千鳥は、もう少し田舎くさい方がいいと思う。
莟玉さんはお姫様が似合う。
前に新悟さんで観たことがあるんだけど、芯が強そうな千鳥でよかったんだよねー。
去年の吉太朗さんも悪くなかったな。
ふふふ、こうやって私の中で経験、データーが溜まっていってるのかー。
面白いもんね。
俊寛もあと何回観られるかなぁ。
でも、何回観ても、今回の顔見世の俊寛はずっと記憶に残り続けると思う。
いや、残ってて欲しいわ〜。