YouTubeで、日本にいる外国人の人が日本語が難しいと言っていて、10年経っても文章をきちんと書くことはまだまだできないと言っていた。それで、思い出した。
 日本人は、150年前まで正式な文書は「漢文」と呼ばれる古い中国語の書き言葉で書いていた。その漢文(中国語)に記号を付けてそのまま日本語の文章のように読む事が出来る方法を、千数百年前に作り出した。この方法を「訓読」という。日本人は、千数百年間、公式な文書は「漢文」で書き、それを「訓読」という方法で読んできた。これで、日本の公文書や行政文書や正式な書類の文章が作成されている。
 もし、日本に長く住んでいて、なかなか文章が書けないと思っている外国人は、漢文と訓読の勉強をすると、ほぼ日本人と同じ文章が書けると思う。
 中国人にとっても、漢文は難しいようで、日本人が基準としている漢文は、『論語』や『老子』など約2500年前の中国語の文章を「漢文」と称して日本人は使っている。
 おそらく、日本に住む外国人はこのことを知らないので、日本語の文章を書く際に、何も手本が無いと感じているのかもしれない。
 これを教えてあげれば、不勉強な日本人よりも、勉強家の外国人の方がはるかに文章が上手くなると思う。それでも難しいと言うのなら、サイデンステッカーのレベルの話だろうと思う。