幸福は、決して山のかなたにはない。
自己自身のなかにある。
しかし、座して安閑(あんかん)としている自分ではなく、
あくまで、かなたにあるものをめざして、険しい尾根に挑戦し、
障害を一歩一歩、克服して進んでいる
〝戦う自分〟の生命の躍動の内にあるのだ。
幸せはおいかけるものではない。
ついてくるものだ。
自分で目的を創り、自らよしとして、
悔いなき人生を生ききった人こそ、幸福である。
いかなる知性をもっていようが、情熱を失ってしまえば、
〝生ける屍(しかばね)〟といっても過言ではない。
情熱は幸福の要件である。
人生の大部分の幸・不幸というものは、
物事に対する情熱をもっているか否かによって、決まる。
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