「学研大人の科学」誌、「STEREO」誌、「DigiFi」誌といった雑誌がオーディオ機器の付録が話題の昨今、オーディオ雑誌「ステレオ時代」誌もいよいよ付録が付いたのは、皆様方承知の通り。
完成品D級アンプが付録の「STEREO」誌や「DigiFi」誌と異なり、プリント基板のみの付録。
どこが往年のNEC製アンプA-10のテイストなのか突っ込みしたいところは多々あるけど、他誌がD級アンプ方式に対して、本機はアナログAB級アンプ。
基板のみの付録なので、同じ部品を揃えたところで電源装置、半田付けなど製作者の腕次第で完成度が異なるのも魅力的。
勿論、部品を変更すれば差は無限大。かと言って、高価な部品を用いた青天井の投資も考え物。
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ステレオ時代は初号より毎回購入しているが、他誌がオーディオ・メーカーの提灯記事ばかりのポエム雑誌に対して、オーディオ・メーカーに左右されない記事が魅力的。
一言で言えば、往年の名機を記事にする書き手の思い入れによる懐古雑誌。
それはさておき、付録のアンプ基板A-10SGは作製するには、少々困難あり。
先行雑誌に対して、部品集め、基板作成と敷居が多い。
この為、実際に作製する人も先行雑誌よりは少ない様である。
半田付けはともかく部品集めで難航し、昨年末に雑誌を購入するも、実際に作成にGOサインが掛かったのは7月末。
肝心なパワーアンプICが、比較的安価に入手出来る目途が立ったからである。
とはいえ様々な敷居があるので、旧約聖書のモーセではないが、10のお題目を決めた。
<<その1>>
本誌(基板)、電源ユニットを除いた本体の総予算約¥10,000-。
カーステレオICのアンプに、¥30,000超の電源ユニットやケースは本末転倒。
お気軽さが最重要!!
<<その2>>
部品は完全個別入手。
斡旋品や便乗商法の大阪日本橋の部品屋さんのセットは高過ぎる。
<<その3>>
可能な限り手持ち部品を使う。
<<その4>>
可能な限りコンパクト・サイズ。
<<その5>>
重厚長大だけがホーム・オーディオではない。
本田ビートや鈴木カプチーノ、大発コパンといった、重厚長大とは一線を画すライトウェイト・スポーツ軽自動と相通じるコンセプト。
大発コパン
<<その6>>
使い勝手が良いこと。
<<その7>>
他のオーディオ機器に溶け込むデザイン。
<<その8>>
電源ユニットはバッテリー駆動を視野。
<<その9>>
信頼性、安定性はメーカー品質レベル。
<<その10>>
歴代雑誌付録アンプの中で、音が最も良いこと。
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今までの重厚長大なオーディオ機器は、海の藻屑という意味だろうか?
これら10のお題目をあげていたら、映画「十戒」の大海が真っ二つに割れる場面の如く、プリント基板が真っ二つになってしまった!!
大海が真っ二つ
基板が真っ二つ