☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-LXU-OT1 1号機 最終版01


LXU-OT2 1号機、本日、3月3日をもって完成。


二ヶ月要しましたが、今までの改善を含めた特長は


①±15V正負電源仕様(今回) *DC-DCコンバータ採用(詳細次回)

②正負電源化(前回)

③カップリング用電解コンデンサを極力排除(前回)

④ヘッドフォン信号ラインのシンプル化(前々回)

⑤各種ノイズの改善

⑥S/PDIF準拠による光・同軸出力

⑦ライン出力1.2Vrms→2Vrms化(5.6Vp-p)


ライン出力(1KHz 0dB = 5.6Vp-p)
☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-ライン出力


となりますが、正負電源と電解コンデンサの排除は音質改善に極めて効果があります。

いかに高価な電解コンデンサといえども、あらゆるコンデンサの中で最も特性の悪いコンデンサが電解コンデンサ。

なければないに越したことがありません。


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15V正負電源化したところで、手持ちのオペアンプ各種を試したところ、ライン・アンプの方はバーブラウン製OPA2134、ヘッドフォン・アンプは日本無線製MUSES8920に落ち着きました。


ヘッドフォン・アンプはお気に入りバーブラウン製OPA2604にしたところ、ヘッドフォンを接続してボリュームを上げると、波形がクリップするので断念しました。

接続したヘッドフォンはJVCケンウッド製HA-MX10-B(インピーダンス56オーム)。


http://www3.jvckenwood.com/accessory/headphone/studio/ha-mx10-b/


ヘッドフォン出力(1KHz、OPA2604、HA-MX10-B負荷)
☆★ 桐ヶ谷工房 ★☆-ヘッドフォン出力(OPA2604負荷時)


OPA2604は、今から15年位前に秋葉原のOtec(旧ダイデン)にて購入。

価格は¥900位しましたが、今では秋月電子でたったの¥300。


参考までに、ヘッドフォン・アンプ側で試して波形がクリップしなかった手持ちオペアンプは


日本無線

MUSES8920(アンチMUSES派だけど音が良い)

NJM4556AD(LXU-OT2標準搭載)

NJM4580DD(お気に入り、しかも安い)



クリップしたドライブ能力のないオペアンプ


新日本無線

NJM2114D

NJM4558D

NJM5532DD


バーブラウン(TI)

OPA2134

OPA2604 (残念)


TI

NE5532


尚、本機は先の記事の通り、PCM2704のアナログ信号を(唯一の)カップリング・コンデンサ経由で直にヘッドフォン・アンプのオペアンプに接続しているので、ライン・アンプの影響を受けません。

従って、音の傾向は標準のLXU-OT2とは異なります。


波形のクリップ現象は標準のLXU-OT2でも同じです。

最大出力で聴くわけではないとは言え、わざわざ音声信号がクリップするオペアンプをヘッドフォン・アンプに選択するのは最善とは言えません。


コストとヘッドフォンのドライブ能力を両立するNJM4556ADを選択するとは、ラックスマン社も大したものです。