「回路を通せば必ず信号は劣化する」と言う教えがあります。
特にアナログ回路は、回路を複雑にすればするだけ、確実に信号が劣化するのは事実。
本来、USB DACチップのPCM2704はヘッドフォンを直に駆動できるだけの能力のあるICですが、御丁寧にLXU-OT2はオペアンプU1のライン・アンプ(バッファ)を通した上、オペアンプU2によるヘッドフォン・アンプとオペアンプを2段も余計に通す仕様になっています。
これでは、アナログ信号の劣化による音への悪影響は免れません。
これを味付けという考えもありますが、やはり劣化は劣化。厚化粧は所詮、厚化粧。
折角なので、ヘッドフォン・アンプ用信号も直接PCM2704の出力から頂くことにしました。
つまり、ライン・アンプのU1とヘッドフォン・アンプのU2は並列駆動となります。
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先ずは、R12,R13(510オーム)を削除。
C88,C31のマイナス側に510オーム(折角なので1/2W金属皮膜)を通した上、10マイクロの電解コンデンサを通して、削除したR12,R13のVR側に接続すればOK。
尚、追加した電解コンデンサの極性ですが、VR側を電解コンデンサのマイナス側にしておきます。
このままだと音量が小さいので、R16,R25(2.4K)を4.7K、R15,R24(3.9K)を18K(20Kの方が良い)に交換しました。
写真のVR周辺の電解コンデンサと抵抗が追加したもの。
より力強く、かつ、鮮明になりました。
当然ながら、ヘッドフォン・アンプはオペアンプU1に全く依存されないので、オペアンプの交換評価はしやすくなります。
あと改善するとなれば、正負電源、外部電源程度となります。