旦那が休みの日の朝。
娘のお弁当を作りながらカレンダーを見て、浮気が発覚した7月、そして旦那が楽しく遊び惚けていた1月から6月までの事を考えていました。
すると…。
胃の辺りがキューーーッとしてきて、心臓がドキドキ、血の気がサッーーっと引き始めた。
ダメだ…、未だに当時の事を思い返しただけで、体も気持ちもおかしくなる
浮気の事をなんとか頭から引きはがして娘のお弁当を作り、幼稚園まで車で送って行く。道中、ボーッと考え事しないように気を付けるのが精いっぱい
家に戻ってくると、旦那が起きてテレビを見ていた。
「おはよー。朝ごはん食べようよ
」
旦那に悟られないように、作り笑いをしつながら朝食の準備。でも、チラチラと脳裏に旦那の浮気事件が頭をかすめて、気持ちが上がってこない。
「大丈夫かな、私…」
このまま、旦那を泳がすつもりだったけど、私の気持ちが折れないだろうか。ちょっと不安になった。
朝食を食べていても、胃の辺りがキューッとしているし、なかなか喉を通っていかない。
「ダメだな、こりゃ…」
自分の気持ちがどうにもならないことを感じたので、朝食を食べ終わってコーヒーを飲んでいる時に、向かい合わせに座っていた旦那に切りだした。
「もうケンカ覚悟で聞くのだけど…。また私にウソついてない？残業って言って会社に居なかった日があるみたいだけど、どこ行ってたの…？」
キョトンとした旦那が少し笑いながら言った。
「えー？いつの事？ウソはついてないんだけど…」
「9月〇日と、10月〇日、残業って言ったけど、勤怠を見たら定時に打刻してるよ？」
勤怠表を確認した旦那が少し笑って言った。
「ああ、これはね、残業してるけど、元々の勤務とは別に記載されるから、打刻は定時になってるんだよ。ちょっと特殊な書き方なので、この場合は残業の箇所を見ると分かるんだよ」
そう言いながら、勤怠表の見方を教えてくれた。
「ほら、心配いらないよ、ちゃんと仕事してたよ。これ見たら分かるでしょ？もう、そんなマッチングサイトの事なんて忘れてたよ…
」
「忘れてた」ということはウソだけどね検索してる履歴は残ってるんだから…。でも、現時点では何もやらかしてないことだけは分かった。
「疑ってごめんなさい…」
ホッとしたからか涙がつつーっと出てきて、泣いてしまった
「またか、とは思ったけど、俺が悪いんだから仕方がないよ。それだけのことをしでかしたんだから。また、分からない事あったら聞いてくれたらいいよ」
そういって笑っていた。
多分、聞いても怒らないのは、本当にやましいことがないからなんだと思う。少しでも隠したいことがあれば、脊髄反射でイラっとして怒りだすだろうから。
今回の件は、私の大いなる勘違いでした…疑ってごめんよ…。
でも、勘違いで良かった。この2年間、この時期になると旦那はマッチングサイトに登録してたから…。
これからは、新たなツールを使えるようになったので、「アレ？」と思った時には迷わず端末の検索をかけてみようと思います
私はいつか、無条件で旦那をまた信用出来る日が来るのかなぁ…。