結婚してから、私は一生懸命でした。

 

 

旦那のために、きちんと家の事をしなければいけない。

 

旦那のために、きちんと食事も作らなければいけない

 

旦那のために、居心地の良い家庭を作らなければいけない

 

 

 

旦那のためにしなきゃいけないことなんて、本当は何もないのに。

 

 

 

何で、こう思って生きていたのか、ふと考える。

 

 

多分これは、私の母の影響。

 

 

 

早く結婚して、子供を産みなさい。

 

 

 

それが母の口癖。

 

 

だから、母は私が海外に住んだり、外資系の会社で仕事したり、40歳を過ぎても自由に生きる私に、いい顔をしていなかった。

 

 

けど、他人には、

 

 

 

「うちの娘はこういう仕事をしてて、海外にも行って…」

 

 

 

私には直接褒めることはないのに、他人には私の事を自慢げに話す。

 

 

そんな母が、大嫌いでした。

 

 

 

いつの日か、それがすごく窮屈で、息苦しくて、海外に逃げた。

 

 

でも逃げ切れず、結局は2年で家に戻らなければならかった。

 

 

でも本当は、あのまま暮らしていたかった。ビザを延長したばかりだったから、まだまだ帰国する予定はなかったのに。

 

 

帰国して30年近くたっても、今だにあの頃の夢を見る。

 

 

 

ああ、帰国したのは夢だった、私はまだ海外にいたんだ…!よかった。

 

 

 

そう思って目が覚めて「違う、ここは日本だ…」と、気が付く。

 

 

あの時、帰国せずにそのままいたら、私は今頃どうなっていたのだろう。

 

 

 

結婚したけど、私は幸せなのかと、ふと考える。

 

 

信じていた旦那は、マッチングアプリで女漁りして、嘘をついて遊び歩いて。

 

 

今まで一生懸命やってきたけど、なんか違うって感じる。

 

 

だから私は、

 

 

 

「一生懸命やる」ことを手放したほうがいいんじゃないか。

 

 

 

そう、思った。

 

 

 

旦那に対する気持ちも、結婚生活も、何もかも。

 

 

 

一生懸命だったから、裏切られて悲しかった。

 

一生懸命だったから、裏切られて辛かった。

 

 

 

「一生懸命」って、いい事のようで、実はそうじゃない気がする。

 

 

だから今は「一生懸命」を手放そうと思う。

 

 

そして、これから私は、どれだけのことを手放せるだろうか。

 

 

手放せた分だけ「心が自由になれる」、そんな気がしている。