翌日、車に乗せて救急外来へ連れて行った
ふらふらしてるので車に乗せるのも一苦労
乗せるのに20分ぐらい掛かった

受付をして直ぐ診察室に連れて行かれる

救急外来はこれで4回目
2回は救急車に乗って行った

あいにく担当医が休みで、別の先生に診て貰う

これが毎回だけど待たされる
待合室でジッと待つ
待つこと1時間半以上

やっと「〇〇さんのご家族の方」と呼ばれる
まず妻の顔を見たいが、先生の説明を受ける

「CT検査の結果では特に腫瘍らしきものは
見つかりませんでした」
なぜだかほっとする

「ただ脳の浮腫が気になりますね〜」
ちょっとニヤけた感じで話してる
なんだコイツと一瞬思ったが担当医では
ないので我慢した

「今日はそのまま入院してください、
明日担当の先生から説明があります」
たぶん入院だと思っていたので
入院の道具は最低限持って来ていた

やっと妻に会えた
「CT検査の結果何もなかったってさ」
「そう」妻も少しほっとした顔をしてる

でも、腫瘍がないのにこんなにふらつく
のだろうと又、元の心配に戻った

脳外科の大部屋は満室なので、個室になった
妻は暗いところに一人で居るのが恐い
性格はあんなに強いのに不思議

私が居なくなると、ドアを全開にする
人の気配を感じるようにする

翌日の午後、梅干し、海苔、醤油、海苔の佃煮等々を持って病院へ行く

丁度MRIの検査に行くところだったので
私が看護師さんの替わりに車椅子を押す

MRIも何十回やったのだろうか?
60回以上だと思う

これが最後のMRIだとそのは時思っていなかった



夕方になって、やっと担当医に呼ばれる
個室に私だけ呼ばれる

初めて脳リンパ腫だと説明を受けた部屋と同じ
この部屋に来るとドキドキする

今までここに一人で呼ばれる時は
良くない話ばかりだった

まず担当医から説明を受ける
担当医も浮かない顔をしてる

「MRIの結果白い影は見つかりませんでした」
昨日の嫌なヤツと内容は同じだった

私が「今後どのような治療が出来ますか」
と尋ねると「取り敢えず脳圧を下げる点滴を
やりましょう、これでだいぶ良くなります」

担当医は若いけど優しくて信頼できる方

「その後はどうしたらいいですか」と又尋ねる

また硬い表情で「ステロイドで脳圧を下げる方法しかありません」と言う

またしつこく「ステロイドは長く使えませんよね?」と聞くと「2年ぐらい飲んでる人もいますよ」

半分納得のいかない顔で「わかりました」と
答え部屋を出る

1週間の入院

(過去妻の入院中毎日必ず面会に行っていた
手術から4年3ヶ月の間、入院は10ヶ月以上あっただろう 私達には子供が居ない、私には妻が全てだった)

1週間の入院で妻はだいぶ元気になっていた
杖をつきながら一人でトイレに行けるぐらいになった
退院後3日ぐらい経つと妻から「ねぇ、今日お寿司屋さん行かない」と言う
おっ、だいぶ元気になって来たんだなぁと思い
一つ返事で「行こう、行こう!」と言った
軽く燗酒も飲んだ

自宅では点滴ではなくプレドニン錠5mgと言う
ステロイドを1日1錠飲むだけだった

2月からケアマネに相談して、ヘルパーさんを
週に一度頼むことにした

一人で買い物に行かせるのは心配なので、その付き添いをしてもらう

介護保険は介護ベッドとトイレの手摺りだけだったが、その後段々と増えていくことになる