こんばんは、打ち蕎麦です。
3泊4日の旅、最終日。
帰宅して自宅のベッドで爆睡、ベッドの上で寝れるって幸せなことだ。



夕暮れの小山町。全景、パノラマ、どこを見ても美しい

本日の起床は静岡県の小山町にある道の駅 ふじおやま。
「ふじお」やま、だと思っていたんですが「ふじ」おやま、だったんですね。
金太郎の街、至るところに金太郎。

お土産グッズも金太郎が充実しています。

ふじおやま、246沿いにある道の駅です。
東京方面にはここから先、山北と246からは外れますが清川という道の駅があります。
山北、清川、今回どちらも立ち寄りはしませんでしたが、計画のなかに組み込んでいたところです。
今度また行こう。

おやまの水、とかかれた水道から常に冷たい水が流れています。
かわるがわる大きなポリタンクを抱えた車移動の旅人や、大小様々に空のペットボトルを持った人々が水を求めます。

水、生きるために必要なもの。
打ち蕎麦も例外ではなく僅かばかり水を頂戴しました。

この旅、朝ごはんや夜はほとんど自炊しました。
といってもインスタントのラーメンとかそんな類いのものばかりですが。
飲み水に関してはお腹を壊すのは嫌なのでしっかりと購入、ご飯に使うものに関しては各地の水道水などを沸かして利用しました。

ふじおやまの水ももちろん夕飯と本日の朝ごはんに利用。
水代がかからないと思うと、つい味噌汁やコーヒーまで入れてしまう始末。
優雅な朝を過ごしてしまった。

246沿いだからだろうか、この道の駅やたらとトラックが多い。
また車中泊する人たちも多いらしく、夜中も早朝もずいぶんと賑やかであった。
一日目は川のせせらぎ、二日目は波と風の音。
静寂のなかに広がる自然の音でした。

都会生まれ都会育ち、大きな通りや環状道路脇に暮らしてきた打ち蕎麦にとって、深夜に走るトラックや車の音は聴き馴れたもので、三日目の賑やかさは落ち着くものがあった。
三日間ともにすべて目覚の感覚は違ったが、なぜかどれも爽やかでした。

さて、出発は8時。
5時に起床したのに随分とのんびりしてしまいました。
ラストラン、東京までの道のりはおよそ100キロ。
昨日よりも30キロオーバーですが、峠が無いぶんだけ走りやすいはず。

快調に走り始め初っぱなからの下り坂。
昨日さんざん登ってきたぶんのボーナスステージですが、日が明けてリセットされたわたしにはとんでもないラッキータイムでした。

三日間の疲労が足に蓄積されていて下りながらも「ほんの少しののぼりもキツイだろうなぁ」なんて考えていました。
まぁ、まさにその通りだったんですけど。


バス停 仙石からの景色。

1時間と少し、下り坂のおかげで20キロほどを走ります。
普段利用している路線が小田急線なんですけど、渋沢あたりで隣を小田急の線路が走っていることに何故かひどく落ち着きました。





途中休憩を入れつつのんびり走ることまたも一時間。
標識のなかについに渋谷の文字が。
目指す目標が明確に文字になって現れると俄然やる気がわいて来るものです。

ただ途中まったく足に力が入らない瞬間があって、5m進むごとに限界。
補給食を口に詰め込んで景色を眺めると徐々に回復、糖分が吸収されていく感覚は気持ちがいい。


足をプルプルさせながら坂をのぼり、下りというボーナスステージをかけおりる。
神奈川に入っても景色はそうそう変わりません。
目の前に見えているのは相変わらず民家と緑の山。
わたしが目指すのは密集した建物で先の景色が見えない東京。



ようやく到着した厚木。
厚木市街は都会です。


長い長いのぼり道。ママチャリにも抜かれました。ママ

でも残りの距離は徐々に徐々に削られていきます。
厚木を越え、海老名を越え、一瞬の町田を望めば目指す多摩川はすぐそこでした。



越えた先に見えるもう一山。この傾斜が足にきます


テンション爆上げの多摩川。
思わずラビュービュー!!!アイラビューTAMAGAWA!!!と叫びだしそうだった。

ゴールが見えたことが嬉しくもあり寂しくもあり、多摩川を越えた瞬間にそこはもう東京、世田谷区。
ただいま東京、このまちは相変わらず走りにくい。
ハンドルをぐっとひだりへ向けて環八へ。
急に増える逆走チャリ、左折車が多いためかやたら左に寄ってくる車、車の数、歩行者の数、熱気、密集した建物。

見通しの悪い景色と匂いに、あぁ帰ってきたなぁ、と。

帰宅した時点で100キロ。
わたしの初めての自転車旅はここで終わります。

1日目 110キロ
2日目 43キロ
3日目 70キロ
4日目 100キロ

4日間で総走行距離300キロオーバー、死にかけたり遭難しかけたりの大冒険でした。
辛かったなぁ、けど楽しかった。


後々くるんだよな、この日焼け。

無事にスバルくんと帰ってこれたこと、誇りに思います。

この旅、スバルくんだから意味があったんですよね。
スバルくんは、わたしが社会に出て自分で稼いだお金で、初めての大きな買い物だったんです。

いろんなところを一緒に見に行こうと約束したので、最初の旅はどうしてもこのロードバイクじゃなきゃダメだったんです。
山も登ったしね、もうどんなところにだって行ける気がする。

無理、やっぱり坂道はのぼれない。
でも2本はどこにいっても山だし坂なんだよなぁ。

次はどこにいこう。
とりあえず荷物を減らす工夫と就活かな。



打ち蕎麦