階段完成.のぼりおり第一号は予想通りの…
細部の作り込みを考えながら作業手順を決めてゆく.どんなものでも完成度の高い仕上がりのためには作業手順が大切だけど、これだけ大きくて(家としては小さいですが)複雑な制作物の「手順」を間違わないのは難しい.本来家具屋のUCCELLIには身に染み付いたようなノウハウがないから、ひとつひとつの作業を丁寧に考え進めている様子.それでも答えが出ないときには、たまたまおとなりの材木屋さんで刻みのしごとをしている大工のお師匠さんのところへ相談に行くのです.おかげさまで、本日無事に階段が完成しました.我が家の階段は構造的に巨大キッチンと巨大キッチンカウンターにつながっているから、すっきりとしたおさまりを考えるのは大変だったもようです.これで、外回りの足場から出入りしていた2階に、屋内から上がれるようになる.雨の日に濡れなくなるし、動線が短縮されて効率が上がります.だけど、どうしてだかみんな階段を上らない.ああ、第一号になるのを遠慮してるんだな、と、DAWNを上がらせてやりました.傾斜のゆるやかな、のぼりおりしやすい階段です.外に出ると、ガムのような甘い匂いがただよっている.花をひくひくさせながらもとをたどってみると、お隣の公園では泰山木が花盛りでした.人工物のような花びらを人工物のようにひらかせる不思議な花の香りは、やっぱり人工物のようなのでした.