美容美術館⑦セルライトの功罪【京都・インディバ・ハーバルピール専門サロン】

美容美術館へようこそ

御来館の皆様へ

当美術館は、館長（）が好き勝手に選んだ美術品とその作者や時代背景をテーマに、好き放題述べた後は無理くり美容のお話に繋げてしまうという、むちゃぶり内容で構成されております。

私見や妄想も入っているため不確かな記述もあると思いますが、そこはゆるーく、娯楽程度に見て頂けましたら幸いです🙏🏻

楽しんでいってね

アブサン片手にどうぞゆっくりくつろいで

一昨日のこと

おやつの大根をポリポリしながら画集を見ていると、とあるページで、眩しいほどの豊満な肢体に思わず大根ポリポリの手が止まる

何の絵だったかと云いますと、ルーベンス作の『三美神』です。

ギリシャ・ローマ神話に出てくる女神をモチーフにした『三美神』は、ルーベンスだけでなくいろんな画家達によって描かれていますが、

皆様もよく御存知の教科書に載っているようなボッティチェリ作と違って、ルーベンスの描く三美神は薄衣すら纏っていない生まれたままの露わなお姿

『三美神』　プラド美術館

わがままボディ通り越した豊満な肢体からは、「当節の理想的美ボディはこれなんじゃ!」というルーベンスの主張がひしと伝わってまいります。

美の基準は国年代によって様々ですから、この様なふくよかな身体が当時の極上美ボディの象徴だったのには違いないでしょうが、それにしても、ルーベンスの描く女性は大半が結構な豊満さんでして、

『鏡を見るヴィーナス』

『マリー・ド・メディシスのマルセイユ上陸』

これらの名画や、彼の2番目の奥さんの肖像画などを観ていると、

さてはルーベンス、相当のポチャ好きさんかな・・・❓

と想像してしまいます

実際、フランス語で『Rnbenesque』（ルベネスク）、オランダ語で『Rubensiaans』（ルーベンシアーンス）という言葉がありますが、これらは両方ともルーベンスの名前から派生した「かなりふくよかな女性」を意味する語句ですから、ルーベンスは『ふくよかな女性美』を広く定着させた存在とも云えますね

ピーテル・パウル・ルーベンス（1577年ー1640年）は、バロック期のフランドルの画家で、バロック絵画を代表する巨匠の一人です。

『自画像』（ルーベンス）

語学に堪能で、7ヵ国語が話せたコミュ力抜群さを買われ、画家にしてスペイン王フェリペ4世やイングランド王チャールズ1世にも仕えた、有能な外交官でもありました。

「バロック」と聞くと、歴史に疎い館長は思わず「ベルバラ」と言ってしまいそうになりますが、あれはロココ期のお話ですね😅

その一歩手前、フランスで云うと太陽王ルイ14世の時代あたりがバロック期となります

絵画にとどまらず、音楽や彫刻、建築を見ても、芸術文化全般何から何まで『絢爛豪華&派手&ドラマチック』なのがバロックの特徴と云えます

バロックの語源はポルトガル語の「バロッコ」（歪んだ真珠）が由来で、これは「ロココの均整の取れた美に対してバロックは歪んどる」という揶揄からきているそうですが、確かに色々盛り過ぎてガチャガチャしているように見えなくもないですね

この時代に派手でドラマチックなものが求められた理由として、当時の絶対王政を背景とした政治的必要性（強い王権を誇示するのにはもってこいだった）や、プロテスタントからカトリックの権威を奪回したいカトリック教会の宗教的思惑（宗教画で大胆アピールしたかった）などが挙げられますが、そんな時代背景も味方につけてルーベンスは多方面で活躍していきます

1577年ドイツに生まれたルーベンスは、幼少期を父方の故郷であるベルギーのアントワープで過ごし、23歳の時にイタリアへ画家修行に出ます

さらにローマ、スペインに渡って研鑽を重ね、故郷のアントワープに帰ってからは、当時フランドルを支配していたハプスブルク家の宮廷画家に抜擢され、さらに町の有力者の娘と結婚

「黄金の工房」とも呼ばれた大工房では優秀な弟子達と多くの作品を生み出していきます

石森プロも顔負けの生産量だったかどうかは分かりませんが、ヨーロッパ中の美術館や王宮で、ルーベンス作品を置いてない所は無いくらいだったそうですよ

まさに絵に描いたような、順風満帆の画家人生を歩んだ人ですね

館長的には、同じバロック絵画の巨匠でも、「暴れん坊過ぎて、絵筆取り上げたらただの犯罪者・・」なカラヴァッジオや、「絵どころか自分の人生までも明暗濃過ぎ&アップダウン激し過ぎで、最期は無我の境地・・」なレンブラントの生涯に興味を持って行かれますが、今日のところは『安定のポッチャリ美』を届けてくれるルーベンスの作品から美容の話へ無理くりGOです（⑧へ続くまた良かったら見てね）

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