トトトト…トトトト…早い動き。
心臓の動きも力強い。
2週間前は、まだ丸にしか見えない赤ちゃんだったのに三頭身になってる!
手足を動かしながらおしりをフリフリ降ってるぅ
!かわいいぃ


っ
先生も、元気な赤ちゃんですね!と笑顔で答えてくれた。(この産婦人科の先生は、カーテンを開けて顔を見ながら話す…格好が格好だけに恥ずかしいけど、目を見て話してくれるので質問しやすい)
そう言われ安心して病院を出た。
たった2週間で倍の大きさになり、しっかり手足を動かしていた赤ちゃん。。
「頑張って生きてるよ!殺さないで!」
そう、訴えているように見えた。
涙が後から後から溢れてきた。。
私の赤ちゃん…お腹がふわぁ~と温かくなる。。
ごめんね。本当にごめんね。。最低なママだね。
お腹に手を当てながら、何度も何度も謝った。
私は、あれほど酷いことを言われても、まだ潤ちゃんが好きだった。
潤ちゃんと離れたくないと思っていた。
だから…
だから…自分の意志で堕ろすことができないなら、いっそのこと流産してしまえばいいのにと…何度も思った。
流産だったら、潤ちゃんも私も罪悪感なく逢うことができる。
なんて自分勝手なオンナ。
まだ3センチにも満たない赤ちゃんが、私のお腹の中で必死に生きていた。。
完全に吹っ切れた。
もう、後ろは振り向かない。
潤ちゃんのことはすべて忘れて、赤ちゃんと生きていく決心をした。
区役所に行き、保育所の順番待ちをし、妊婦の間は働けないので、資格を取りに学校へ通うことにした。
2010年も目が回るほど、私自身も私の周りの風景も激しく変わっていった。
激しい流れに逆らわないように、大きな悲しみにと言う試練の波が迫る中、私は溺れないよう…前に進むのに精一杯だった。
