UBCRITS19 Farewell Executiveのブログ

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英語圏の国の中(特にイギリス)ではGap yearというものがある。これは高校卒業後、ストレートで大学へ入学、もしくは就職をするのではなく、一年間自分の好きなようにして過ごす期間の事である。人によっては海外に旅に出たり、ワーホリビザをとって他の国で働いたり、他言語を学んだり、何処かでボランティアをしたり、インターンシップをしたりとその時間の過ごし方は人それぞれ。


このgap yearの目的はその高校卒業後の一年間でそれまでの普遍的な学校教育とは違った、様々な形の個人での経験を積み、自分が将来したいこと、なりたい像のアイディアを掴むこと。これによってその一年が終わった後の次の選択肢がより具体的に、よりはっきりと浮かび上がってくる。例えば、将来◯◯したいからこの大学の◯◯学部に入り、◯◯を学び、経験し、◯◯に対する知識、能力を身につけたいなど。


オーストラリアでそういった英語圏の人と共に学んでいる中で、それぞれ個人の勉強に対する目的意識が日本人の学生のものと比べ高いように俺は感じる。


一方、日本ではGap yearといったものなどなくて、大抵の場合は高校卒業後そのままストレートで大学入学である。ほとんどの人は周りが大学へ行くから、私も行くというスタンスなので、大学での目的意識が明確でない場合が多い。日本では大学で何を為したいかではなく、いかにして大学に入るか(受験)へのフォーカスが強すぎる。
結果、選択学部とのミスマッチや大学での学業へのモチベーションの低下などが起こる。


でもこれはある意味しょうがない事でもあると俺は思う。高校まで普通に皆と一緒にほぼ同じ教育を受けるだけで、それでどうやってその先個人的に学びたい事や、将来やりたい事が見つかるだろうか。それは中にはしっかりと自分で自分の将来像を見定め、それに向かって目標設定しながら歩んでいく、そうゆう人もいる。何か人とは違った特別な経験をし、早い内から自分のなりたい将来像が浮かび上がる人もいる。


でもそういった事がない限り、現状の日本の高校教育まででは、自分の将来に繋がるような大学での目標設定はなかなか難しいと思う。自分と似たような人々の集団の中で、周りとほぼ同じことを学び過ごすだけでは、自分自身の個人的な目標や自分だけの将来像を見出すのは難しいように思う。


大半の人は大学三年目頃になってようやく自分自身の道が見えだして、でももう就活で(これはまた別の問題)、結局大学で大した事もできないまま大学生活を終える。


果たしてこれが大学のあるべき姿なのか、と疑問に思う。高校までの普遍教育だけではその先の個人的な目標や将来像の設計までは難しい、なら日本にもGap yearみたいな制度があってもいいのではないかと思う。周りがこうするから自分もこうするではなくて、若い内にその枠の中から一回出てみて、外に何があるか自分の目で見て、肌で感じて、全身で経験し、他の誰でもない自分自身の足でしっかりと歩く。


それによって初めて他の人とは違うオリジナルな自己が形成され、自分の今後辿りたい道、将来像が見えてくるのではないだろうか。そして大学での正しい目標意識が形成されて、大学でもっと実りある時間を過ごせるのではないだろうか。もしくは人によっては大学に行くのではなくて、専門学校や就職といった別の選択肢が出てくる人もいるだろうし、その逆もまたしかり。


要はそれらの選択は周りに流されたものではなくて、紛れもない自分自身の意思での選択であるので、それぞれにとって将来最も有意義で価値あるものになるのではないかということ。


またその選択が間違っていたり、自分が描いたなりたい将来像に、実際自分がフィットしていないと気づく、そんな事も時にはある。でもそれはそれで良いのではないか。というのも人は実際に何かを真剣にやるまでは、本当に自分にそれが合っているのか、やりたい事なのか分からないものである。gap yearの中で自分が進みたいと思った道が、実際には違ってもまたそこからやり直せばいい。まだまだ若いのだからやる気さえあれば可能性は無限に広がっているはず。

先ほども言ったように、これが日本の既存の高等教育システムだと、大半の学生は大学でしっかりと目標意識をもって学ぶ機会なく、就活、そして就職してしまう。
そしてその中の何人かは社会人になってからやっと、自分の辿ってきた、辿ろうとしている道が本当に自分の望んでいるものとは違うと気付き後悔する。そうであれば早い内に大学の内に軌道修正を行える方がもちろん良い。Gap yearシステムの中ではそれが可能になると思う。


そしてもし実際このGap yearシステムを導入するとしたならば、次に論点となってくるのが以下の3つ。


1. そのGap yearの一年間を本当に実りあるものにするための施策(例、高校でのGap year指導、支援など)

2. 学生がただダラダラと一年間を過ごさないようにするための対策(例、その一年間の体験内容に関する小論文や面接を大学入学試験などに導入)

3. その一年の中で海外経験を希望する学生を考慮した小、中、高での実践的な英語教育の導入


などまだまだ議論の余地はたくさんあり、それらすべてをクリアしこのシステムを導入するのは果てしない道のりであろうけれども、それでも俺は日本もこのGap year のシステムを導入すべきやと思う。


っていうねめちゃくちゃ長くてすみません!笑
それでも読んでくれた人本当にありがとうございました(^-^)/
賛否両論どんな意見でもいいので、出来ればこれに対するフィードバックをもらえるとありがたいです(^_^)

では☆















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