2012宮古島トライアスロンを終えてvol.3 | uassuのブログ

2012宮古島トライアスロンを終えてvol.3

前々回、前回のブログに続き、ロングタイプのトライアスロンをされる方にレース中の話しを少し。

ロングタイプのトライアスロンでは、パンクやギアのトラブルなど自転車の故障に加えて、身体のケガや故障は付きものです。
仮にトラブルが起こったことが無い方は余程ラッキーに違いありません。しかし、一度トラブルになると対処法が分からず、トラブルを理由にリタイヤとなります。
しかし、「必ずゴールする」と自分と約束したら、何があってもゴールする。誰かや何かのせいにしてリタイヤしてるようでは、鉄人とは言えません。
photo:06

「マッチ」こと近藤真彦さんは佐渡トライアスロンで自転車パートで落車して右肩を骨折しましたが、そのままゴールまでいきました。
私も前のブログで書いたように、ランで脱水症状になりましたが、這ってゴールしたことがあります。今回の宮古島でもラン5km地点から足の爪が浮き、36kmで痛みに耐えられず、爪を自分で剥がして血まみれで歩いてゴール。
不幸自慢をしているのでなく、人生と同じでトラブルがあっても、誰のせいにもせず、起こってしまった現実と向き合う覚悟があるか…だから、完走しただけで「アイアンマン」「ストロングマン」と呼ばれるのだと強く強く思います。

【ケガ対策編】
●脱毛
photo:01

先ず、男性は脚を脱毛することをオススメします。自転車で落車しても誰かが駆け寄ってきて治療してくれる環境などありませんから、ケガをしたまま走ることになります。すね毛があると菌が培養されやすく、現場で治療もし難いことから、レース前々日くらいに脱毛します。

●乳首バンソウコウ
photo:04


フルマラソンをしたことがある男子は分かると思いますが、ウェアと乳首が長い時間接触すると切れて出血します。叫び命に関わる問題ではありませんが敏感なところだけにバンソウコウを貼っておくことをオススメします。
photo:02

私の様に胸にバンドを巻くタイプの心拍計(ハートレートモニター)をお持ちの方は女性のブラのように守ってくれ、自分の身体を心拍数で客観的に見れるので、一石二鳥。ヒヨコ

● バンテリンとエアサロ
誰でもレース中に筋肉痛や関節の痛み、脚が攣ったりして悩まされた経験があると思います。練習不足もありますが、日常的に10時間以上かけて200km以上運動することなどありませんから、ロングタイプのレース中に身体に異常が起こらない方がオカシイ。
自転車で太腿とフクラハギを酷使して、ランでは上りに太腿を、平地で後ろに脚を蹴り出す時にフクラハギを使いますから、自転車で何もなくてもラン走る人を始めると途端に攣ります。
前のブログでも書いたように、エイドステーションは数kmに一つ。遅い選手にエアーサロンパスが残ってないことも。ドクロ
なので、オススメは、自転車後半にバンテリンを持っておき、攣ってなくても太腿やフクラハギ等に自転車を漕ぎながら塗ります。ランの時は荷物にならないイチバン小さなサイズのバンテリンとエアサロを持って走りましょう。レースをしてるんだかエアサロ探しに来てるんだか分からない脚が攣ってからエアサロを探してる人を横目に軽~く抜き去れます。

●ワセリン
ワセリンにはウェットスーツと身体との摩擦を和らげる効果と身体の保温効果があります。ウェットスーツと身体が動いて擦れる皮膚の弱い部分、クロールで1時間左右に振り続ける首や回し続ける腕の付け根である脇には念入りに。塗り薬ではないので、擦り込まず、タップリ付けてください。ノースリーブや半袖タイプのウェットスーツをお持ちの方は、低温水時に露出している腕にも塗ることをオススメします。因みに、ウェットスーツは、スイム後に長時間直射日光に晒されると劣化が異常に進みます。トランジッションバッグに突っ込んでから自転車パートに移りましょう。

●帽子
photo:07


最近、プロ選手がサンバイザーを被ってるのを見て真似する素人が増えていますが、日射病や熱射病などの原因になりますから、オススメしません。
帽子があれば、水を含んだスポンジや氷を入れて頭のテッペンを冷やしながら走ることが出来ますから、機能的です。私はチャック一つでサンバイザーにも帽子にもなるモノを持ってます。
photo:08


●心拍計
上でご紹介したハートレートモニター。スポーツとは気持ちではなく、科学的にやるものであることを教えてくれます。
年齢でカテゴリーすることに余り意味はありませんが、ショートタイプでは20代が活躍するのに対して、ロングタイプでは上位者は30~40歳。ロングの方が体力を要しますから、もっと若い方が上位に多くいても不思議じゃないのに、オカシイ。ひらめき電球調べてみると、若いとペース配分が分からないからスイムから飛ばして後で抜かれる方が非常に多い。そこで、自分の身体がどんな状態になってるかを数字で教えてくれるハートレートモニターはオススメです。
1990年代にアメリカのフィリップマフェトン博士が考えた「マフェトン理論」。この理論に基づき競技を進めれば、故障や無理なく競技年齢を重ねることができます。日本人トライアスリートでマフェトン理論の先駆者である藤原裕司選手は、アラウンド50歳の今も成績上位者の常連です。私もマフェトン理論の信奉者ですが、お陰様で23年間も故障なく続けることが出来てます。ありがたいありがたい。
1万円以下で手に入る価格ですから、気軽に始めてみては如何? 走ってる最中にどうすれば心拍数を減らせるか、同じ心拍数で同じ時間で長く距離を走れるか…考えながら走ることが出来ます。ただガムシャラに走ることが如何に無意味で、「何km走ったか」より「何時間走ったか」が如何に重要かが分かるようになります。気分に左右されてたランも落ち着いて自分を見ることが出来ます。
photo:05

ハートレートモニター機能付きトレッドミルなら、機械が心拍数に合わせてスピードや傾斜度を調整してくれます。

●アミノ酸
皆さんはレース翌日に筋肉痛になりますか?
私はなりません。
秘密は、レース当日と翌日の就寝直前にアミノ酸を飲むからです。アミノバイタル等のブランドでなくても、私は20本300円程度で十分効きます。
レースで切れた筋肉により筋肉痛は起こりますが、アミノ酸を就寝直前に飲むことで修復が加速します。翌日にまだ少し痛ければ、その夜にも飲んでください。それでも痛ければ、筋肉痛ではなく、腱や関節を痛めてる可能性があります。

iPhoneからの投稿