*プロローグ*
朝…、鳥のさえずりが聞こえてくる
その後から母親が私を起こす声がきこえてくる
その声に反応して私は起きだす
どこにでもある日常の中の1つの風景だ
私はその日常を・・・嫌う
うるさい母親は朝から晩まで、起きてから寝るまで私にしつこく
勉強しなさいだの、テストはどうだっただの、高校は成績優秀校に行きなさいだのと、
私という人間を縛り付ける
うんざりなのだ
この日常からどうすれば抜け出せるだろうか?
と、考えても答えはでない
このうざくてイラつくこの日常を変える
そんな出来事が起こればいいのに
*#1 *
「オーッス!ちとせっ」
「ぅす。きょーも元気だね、美歩」
「元気なんてもんじゃないよぉ!ねっ今日さぁ放課後カラオケ行こうよぉ」
「っはは…相変わらずだね、美歩は…もう卒業なのに」
「別にぃ~卒業っつってもさぁまだ1ヶ月あんじゃん?全然まだだってww」
「羨ましいよ、美歩は」
「あっ!!てかさぁ美歩ママ大丈夫?倒れたんでしょ??」
「ん…だいじょぶだと思うよ」
「お大事にって伝えてね」
「うん、ありがと」
お母さんは倒れた
病院の検査では過度の疲労って診断された
けど違う。
疲労なんかであいつは倒れたりしない
私は見たのだ。
医者である父が…お母さんを殺そうとしたところを。
あの夜、お父さんがお母さんを殺そうとしたとき
私は、立ち竦むことしか出来なかった
その事実を知ったお母さんはどうするだろうか?
幸にもお母さんはショックで失神して搬送されたから
そのことは覚えていなかった
お父さんは自主すると言ったが
お母さんは覚えていないんだからする必要はないと私は促した
大丈夫だと・・・言ったけど
ほんとは嬉しかった
お母さんが憎かったわけではない
なにより非日常がやってきたことが嬉しかった
日常では無かったことが起こったのだ
これは私の願いが叶ったといってもいいだろう
次はちゃんと殺してよね、お父さん
そしたら次は・・・
「千歳」
「あ・・・・・・」 そうか美歩、いたんだった
「どしたの?何か・・・怖い顔だった」
「ごめん何でもないよ」
「そう?じゃぁさ!!!数学のノート貸してっ今日あたる気ィすんのよね~」
「自分でやんなよ」
「お願いッッ一生のお願い」
「美歩の一生って何回あんのさ」
そういって私は美歩に数学のノートを渡した
「ねーそーいやさぁ!!」
やけに美歩は興奮気味でまじまじと顔をみつめてきた
私はドキッとした
美歩はとてもキレイな顔立ちをしている
いくら女同士だといえ、そんな顔を近づけられるとドキッとしてしまう
「どーなってんの?」
「は?何が?」
「もぉおお!分かってるクセにぃ~」
いや全く予測つかないんですけどね
「愛しの柳葉と♥まぁだ続いてんでしょ?」
「あ、まぁね」
「…その顔、忘れてたって顔だね」
「ぅ・・・ははっそっそりゃないよ~」
「まーた2次元にどっぷりハマってるワケか」
「はい、、、そーです」
「前から思ってたけどさぁ2人はなんで付き合い始めたの?」
「え」
「なぁにはぐらかそうとしてんの」
「いや、ちが「ってかさー千歳が先越しちやうとはねー」
「それは美歩の理想が高すぎるからでしょ」
「あーあ~健くんみたいなひとどっかに転がってないかなぁ~♥」
「有名人がそんじょそこらの田舎にいるわけねーじゃん?」
「うっわー竜汰ぁ…うっぜぇんだよ」
「なんだよ!別にいーじゃん事実言ってるし」
「そーゆーイミじゃないっつーのー」
「よっ 真田^^」 「ぅす おはよ」
「なっ今日カラオケ行かね?割引き券あんだけどさ今日までなんだよ」
「なんだよ、竜汰もオケかよ残念だけどあたしが先だったんで~」
「5枚あるんだけどなーあと1人足りないんだよねー」
「うぐぅう」「お前が入ればちょうど!いーだろ別に」
「わっかりましたぁあばーかあーほ」
「そんな怒んなってー」
「美歩、よかったね」「っえ!?っぬぁあ?!///」
「安上がりじゃん」「そっちかよ」
「ははっじゃっ放課後なっ」
「りょーかい」
「あぁそうそう、真田!」
「ん?どしたの霧島」
「帰ってくるよ、今週の日曜日」
「え?お前どっか行くのか?」
「違う違う!有人!」
「え?うっ嘘!!!!」
「ほーんと。有人から言伝頼まれたからちゃんと伝えましたよー」
「あっどうしよ日曜お母さんのお見舞い・・・」
「日曜の朝10時・・・南駅で待ってるってさ」
「ありがと、教えてくれて」
「別にっこのくらいどーってことないよ」
「じゃ、私はこれで」
「うんじゃね」
「遅れずに来いよ、真田」
「わかってる」
千歳は日曜日を楽しみにしながら授業をうけた
その日がどんな日かもしらず
*#1 END *
登場人物