2020 4/1

 

去年の4月に始まった、Kちゃんの初主演作の全国ツアー、最後の3月公演が丸々中止になり

千秋楽を迎えることなく、Kちゃんは作品とお別れをすることになりました。

 

 

新作にして初主演、

去年の夏頃、Kちゃんはまだ、悩んで悩んで、苦しんで苦しんで、役と向き合っていました。

ストレスで、腸を壊し、そのことを誰にも言わずに頑張っていました。

 

舞台を観て、「本当に本当に心から感動した」と電話で話しても

 

K「先生は優しいなあ.....。確かに、4月の開幕よりは、ほんの少しはましになっているとは思います......」

 

彼女の苦しみは、私の手の届かないところにあって、寄り添うことも難しくなっている様でした。

 

苦しい胸中を語りながらも、必ず最後には、

 

K「今はまだこんなですけど、これからも、少しずつでも成長していく姿を、絶対に見せていくので、

本当に厚かましいのは分かっているんですけど、これからもずっとみていて下さい」と電話口で涙するのでした。

 

 

体調、精神ともに限界がきた頃、カモメを離れ、デビュー作LK(ライオンキング)に1ヶ月だけ出演することが決まりました。

 

そこで、息を吹き返すKちゃん。

 

主演というプレッシャーから離れ、大好きなデビュー作のアンサンブルに戻ったことで、

舞台全体を見る余裕が生まれ、自分の成長も感じることが出来ました。

 

LK自体が持っている楽曲や演出にみなぎる「命」のパワーも注入され、

別人の様に元気にカモメに戻ってきたKちゃん。

 

 

K「先生、私舞台に立てることが嬉しくて嬉しくて仕方がないです。

あんなに苦しかったのに、今は一日3回公演でもこなせそう笑!」

 

日々、フォルトゥナータとともに、成長していくKちゃんを、作品を通してみられる感動。

 

私にとってもかけがえのない一年になりました。

 

K「私、この作品が大好きです。フォルトゥナータが大好き。

彼女の様に少しでもなれる様に、少しでも近づける様に、頑張りたい。」

 

そう、言い続けていたKちゃん。

 

きっちり千秋楽を迎えられず、自分なりに役とお別れをしないといけなくなったKちゃんですが、

 

劇団で作られた動画を見て、

本当にフォルトゥナータの様に、次の世界に向かって元気一杯羽ばたいていくんだと確信しました。

 

 

今年は2作のファミリーミュージカルが全国で上演されていました。

 

前半に紹介されている「はだかの王様」は歴史ある劇団オリジナルファミリーミュージカル。

(台本は寺山修司です!どれだけ昔からやっている作品か、お分かりいただけるかと)

 

そして後半、去年、若いみなさんでゼロから生み出したKちゃん初主演作品。

 

真ん中で笑顔で歌うKちゃん。最後、笑顔で作品と作品を愛してくださった方々とさよならしています。

 

「自分を信じて」

 

次のステージへ!

 

奇跡の様な一年を本当にありがとう。