面白い人たちの中でも、とりわけ面白い人たちが創ってきた物語。それが、歴史。
だから歴史は面白い
By 出口治明氏
全くその通りだ。
今回はずっと読みたいと思っていた『世界の驚異 フリードリッヒ二世』に関しての本を読んだ。塩野七生さん著書。
フリードリッヒに何故これほど惹かれるのか。
理由はいくつもある。
十字軍は十字軍でも、イスラムのスルタンと仲良くなって、聖地イェルサレムを外交だけで取り戻しちゃったり。
神の支配する世界であった中世を否定し、ローマ法王の権威にも臆せず、メルフィ憲章が示す法の支配する世界を創ったり。
神の教えでなく、ナポリ大学を開設してリベラルアーツを教えたりと…。
この時代では考えられないドラスティックな改革を断行し続けた人なんですね。。
中世ヨーロッパでは忘れ去られていた古代ギリシャや古代ローマの知を、ペルシア世界を経由して、再び蘇らせたのは、間違いなくフリードリッヒ二世だろう。オモロイおっさんです。
読んだら益々好きになりました。
古代にユリウスカエサルがいたように、中世にはフリードリッヒ二世がいた。歴史を彩る人物たちはほんとに面白い。
またカエサルと会いたくなった。