『朝の儀式』と『寝る前の儀式』　

『朝の儀式』

★私が感謝している三つのこと

科学原理：

・人間の脳は、人類が狩猟採集の生活から進化してきた歴史において、自己を守るための原始的な設定により、危険や不安に焦点を当てる傾向があります。これが現代人において、幸福や感謝に値する瞬間を見落としやすくし、周囲のすべてを当然のことと見なす癖につながっています。百件の良いことがあっても、一つの悪いことには勝てないことがよくあります。

・脳科学は、感謝の気持ちを絶えず経験することが、脳内の「視床下部（Hypothalamus）」に肯定的な影響を与えることを証明しています。視床下部は、睡眠、血糖、水分バランス、脂肪代謝、食欲、情緒、ホルモン、自律神経系を調整する脳の重要な部位です。感謝の気持ちを常に感じ、実際にそれを記録する（たとえば、日記を書く）ことで、ストレスや不安を軽減し、幸福感を高め、人生を変える能力が向上します。

・「私が感謝している三つのこと」を書くと、あなたは幸福や喜びに焦点を当てています。

感謝日記の重要な点は文字数ではなく、書いている「感情」にあります。その感覚に近づくためには、描写がより「具体的」であるほど良いです。

（1）人間関係に感謝：

どの友達、家族、同僚が素晴らしい特性や長所を持っていて、あなたに学びや成長の機会をもたらしていますか？

（2）持っている機会に感謝：

今日、あなたが最も期待していることは何ですか？今日、学びの機会がありましたか？

（3）周りのものに感謝：

あなたの住む空間や街には、どんな場所が一番魅力的ですか？あなたのペットはいつもどんな気分を与えてくれますか？

★今日、この日を素晴らしいものにするために何かできることはありますか？

科学原理：

・似たような状況を経験したことはありますか？新しい車を買うことを決定すると、心に描いた車種と同じ車が道路に現れるように感じませんか？または、新しい髪型を決めたり、新しい服を買うことを決定した後、インターネットや友達、さらには不可解な場所で、心が欲しいと思っていたものが突然現れ、まるでそれがあなたにやらなければならないと言っているように感じませんか？

・これは、そのアイデアを持った後、脳内の「網構造活性化系統（Reticular Activating System、略してRAS）」を刺激した結果です。あなたの潜在意識はこの情報を受け入れると、将来の情報に対してより敏感になり、過去よりも入力した情報をより簡単に識別できるようになります。

・「今日できること、この日を素晴らしいものにするためには？」を書くと、あなたはRASシステムに情報を刺激し、脳に新しい経路を構築しています。これにより、その日に感謝し、喜ぶ価値のあることに気づきやすくなります。

☆文章を書く際には、まず得られるであろう「感覚」を想像してください。そして、自分が「完全に制御し実現できること」を書き出してください。

★ ポジティブな自己肯定

科学原理：

・イェール大学は「脳のプライミング(Brain Priming)」実験を行いました。彼らは7つのホテルで働く従業員をABの2つのグループに分けました。Aグループには、毎日の清掃作業（ベッドメイキング、部屋のカーペット掃除、掃除機をかけるなど）がどれだけのカロリーを減らすか、毎日大量の運動をするのと同等であると伝えられました。一方、Bグループには通常通りの仕事が課せられました。

・驚くべき実験結果は、Aグループの人々はBグループよりも多くの仕事をしていなくても、数週間後に体重が減少していたことです。つまり、あなたの脳がどのように考え、信じるかは、実際にあなたの体に影響を与え、変化をもたらします。

・「正向自己肯定、私は...」と書くことで、あなたは脳をプライミングし、新しい考えを構築しています。自分に繰り返し伝えることで、この新しい考えが確固たる信念になり、内から外への変化が生じます。

☆ 自分がどのような人になりたいか、あるいはどのような状態になりたいかを感じるために、目を閉じることができます。

『寝る前の儀式』　

★今日の感謝すべき３つの出来事

科学原理：

・一日の仕事を終えると、現代人は平均して1万回以上の情報を受け取ります。仕事後、体力と精神の疲れから、スマートフォンをいじったり、ドラマを追ったり、テレビを観るなどの「休息」方法を選びがちです。しかし、このようなエンターテイメントが終わった後、脳は実際にはリラックスしていない可能性があります。なぜなら、さらに情報を注入しているからです。その結果、寝る前には過剰で、時にはネガティブな情報を抱えてしまうことがあります。

・そして、感情は通常、瞬時の反応ではなく、日々蓄積されたものです。感情の反応は、過去の経験が積み重なった氷山の一部です。

・「今日の感謝すべき3つの出来事...」を書くことで、寝る前に当日の脳内の情報を整理し、長期間にわたるネガティブな情報の蓄積を避け、再び幸福と喜びに焦点を当てています。

★ 今日をもっと良くするためには、私は何ができるでしょうか？

科学原理：

・毎日が完璧であることはありません。また、その日の出来事はもはや過去のものです。すでに起きたことは変えることはできません。しかし、「網構造活性化系統」や「脳のプライミング」で言及したように、再び脳に情報を入力し、それがあなたの信念となるようにできます。

・「今日をもっと良くするためには、私は何ができるでしょうか？」を書くことは、「理想の自分に向かって進んでいるかどうか」を自己反省し、「自分を調整する能力と機会があること」を思い出させてくれます。これにより、明日のあなたが行動を起こし、変化を生み出すことができます。

上記は参考用です。感謝の旅路に幸福が満ち、豊かな収穫がありますように

感謝日記をつける方法