いよいよ本日、最終回を迎えます。

自作をこんなにブログで語るのは初めてじゃないかな。なんだろう。どうしてもこの作品は語りたくなってしまう。

初めて手掛けた学園モノだったし、1話、30分という尺にも燃えた。30分×全6話=3時間で今の学校問題にどこまで描くことが出来るか。

 

何より、脚本を作っていて楽しかった。

脚本家はプロデューサー、ディレクターとの相性というのがある。

その相性で、作品の運命は結構変わる。

『やけ弁』は、ホント最高でした。

絶対、またお仕事したい。させて下さいと思える人たちと出会えた。

あと神木隆之介さん、田辺誠一さんをはじめとした最高の役者さんたちがキャラクターに命を吹き込んでくれた。

田口が神木さんだと思えば、セリフは溢れるほど出てきた。

三浦が田辺さんなら、教育論を語ってもそれほど硬くならないと信じていた。

他のキャストの皆さん、そしてオーディションなどで生徒役を勝ち取った若い役者さんたち、これ以上ない座組でした。

 

そんな作品のタイトル。

『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』――何故、この長いタイトルになったのか。

その秘話を。

スタッフ間でこれは相当議論した。

当初、僕が考えたのは、『先生のセンセイ』。

今まで観てくださった方は、その意味が分かると思います。

でもタイトルとして、分かりづらいという意見が出た。

じゃあ思い切り分かりやすいのはどうだってことで、『弁護士、学校にいく』という案が浮上した。映画『星の王子、ニューヨークへ行く』からの発想。

どんな弁護士か分からせた方がいい。

そこで『やけに弁の立つ弁護士、学校に行く』が候補にあがった。

でも決め手に欠けた。

忘年会、プロデューサーとディレクターと飲んで雑談しているとき、『学校にほえろ』という案が出た。これは『太陽にほえろ』から。

そして二つを組み合わせようとなり、『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』となった次第。新聞のラテ欄に収まるかどうかギリギリの文字数。通称、やけ弁。

いよいよ最終回です!