めったに風邪を引かない。
ヤバイかなと思ったら、寝る前に風邪薬を事前に飲んで対処していた。
風邪薬には若干の睡眠導入剤がいっているので、よく眠って、翌朝には体調が回復する。
なのに今日起きたら、確実に風邪をひいていた。喉が痛い。
こういうとき、なるべく熱は……計らない。
多分、36度9分ぐらいで、37度にはいってない……と無理矢理思い込む。
前に連続ドラマに関わっているとき、風邪をひいて、熱を計って38度5分だったとき、かなり焦った。熱があってもやらなければいけないことは変わらない。なら体温計で計らなければよかった……と後悔した記憶がある。そのときは朦朧として書ききった。終わった後、熱は下がっていた。
今日は原稿の直し案を考えなければならない。
深い熟考を必要とする右脳をガンガンに使う作業。
人間思い込みが大事。きっと37度は超えてない。
頭がボーっとしているのは、目の前の物語に惚れ込んでいるだけ。
体がゾクゾクするのは、今日東京に雪が降るほど寒いだけ。
喉が痛いのは、寝ている間に、夢遊病者のようにカラオケ屋に行って、一人で熱唱していたに違いない。そうだ。昨日寝る前、中島みゆきを無性に聞きたいと思っていたじゃないか。「ファイト!」を歌ったに違いない。
きっと、そうだ。そうに違いない!
……
……
……
……
割り切って休んだ方がいいのだろうか。
こういうとき、時間の使い方のうまい人と下手な人に分かれるんだろう。
さて、どうしょう。