今日は朝の11:00からとある映画の打ち合わせ。

打ち合わせ終わりに、急にお腹が減る。

昨日の飲み会で酒が残っていて、朝は食欲がなかったので、おにぎり一個だけ食べていた。映画のホン打ちで頭が回転して、お腹が減ったのかもしれない。

コンビニで肉まんでも買おうかなと思ったとき、松竹のプロデューサーさんから電話。

「今、打ち合わせが終わったとこなんですよ」と言うと、一緒に昼飯を食べようということになる。そして寿司をご馳走していただく。

今日はいい日だと心底思う。




その後、嫁と合流して、角川映画『僕らのワンダフルデイズ』を見る。

この映画は、「きなこ」の映画で一緒にお仕事した制作会社のプロデューサーさんが手がけた映画だ。先週お会いして、ぴあの満足度ランキングで1位になっていたことなどを話していると、嫁と一緒にどうぞ、とチケットを頂いていた。

癌に掛かり、余命半年になった中年の親父が高校時代の仲間たちと、かつてやっていたバンドをもう一度やるというストーリー。

古くは黒澤明の『生きる』に通じる、乱暴に言えばどこかありふれた題材……実はこれがおおきなひっかけ。そういう前提で見ると、とても面白い仕掛けをしている。

以前同じようなアイデアをプロットにしたことがあるけど、その何倍も何倍も面白い。そしてどう落とすんだろうと見ているとき、「あっ」と途中で思う。「そうか、そう仕掛けるのか」と。それに気づいた瞬間、丁寧に張っていた伏線に気づき、意外な真実が姿を現す。不意打ちなので、観客はぐっとくる。

これは君塚良一さんがおっしゃっていたことだと思うけど、直球が来ると観客は避ける。だけど、予測しないところから球がくると、観客はそれをしっかり受け止める。そのお手本のような脚本。

すばらしいと思いました。確かに派手ではないけれど、自信を持って、人にお勧めできる映画です。僕と嫁はプロデューサーさんのご好意でタダでみたけど、1800円払う価値がある映画だと思います。やっぱり今日はいい日だ。




その後、嫁と渋谷で『かにチャーハン』の店で晩御飯を食べて帰宅。

さて、明日から時間を有効に使って仕事をしなければならない。

まずはスケジュールを立てよう。スケジュール立てたらとりあえず、安心するから。