　古本サバイバーを始めてもう7年近く経った。

その当時からすると、読みたい作品、ジャンルは随分変わってきたもので、本棚として占有している量も格段に増えている。

　マーク・トウェインといえば「トム・ソーヤの冒険」が一番に連想されるのであるが、「アーサー王宮廷のヤンキー」というユニークなタイトルの作品もある。

　こちらは昭和51年の初版本で、実は創元推理文庫からも同様のタイトルの本が出ており、既に蔵書していたのであるが、楢喜八さんの個性的なカバーイラストと「初版」という点で、熟考の末古本屋さんで購入したのがかれこれ数年前である。

　未だに蔵書のままにしてある状況であるが、どうもタイム・スリップSFものの先駆けのようで、久しぶりに本棚から引出したら、次読んでみようか、となったりもするにである。

　今はスリル満点の「プレデター」のノベライズを読んでいる最中であるが、裏表紙のあらすじの冒頭に気になる言葉がある。

「ヴァイオレンスアクション映画の原作」とあるのだ。

　つまり、この科白が正しいとすると、小説が原作ということになるのだが、調べてみても定かではない…

古本マニアの追憶「アーサー王宮廷のヤンキー」