アライグマが消えた家 -17ページ目

鎧ニ咲く榑。


形 留めるモノ

『枠』

囲いを無くせば全ては自由になれる
広がる煙を見ながらそう思った

溢れる水をみて 何処までも流れていける気がした

意識 感情だってそうだ

しかし枠を築かなければ形を作らなければ一つの在るモノにはなれないのではないか

氷の造形が素晴らしく美しくても 溶けてしまえばただの水になるのだ

土と混ざり 先ほどの美しさからかけ離れた汚水になるのだ

『枠』は窮屈ながらも在るために必要なのだ

…ほんとにそうなのかな?

わからない