こわーーいCDの録音
今日は、「逢魔が時物語」というCDの録音をしてきました。身近に起こった怖い話を語っていくというものです。わたしの語ったのは、「家を徘徊するもの」というお話でした。なかなか、ぞーーっとするお話です。7月ごろにCDがネット販売されるそうです。 このCD録音のお稽古は、インターネットを使って行われました。ヴォイスチャットで、演出家さん二人とわたしで、話しながら、お稽古していくのです。わたしの都合で、お稽古は夜の10時からで、だれもいない部屋で、一人、PCに向かって、怖い話を語るのです。 横浜市と八幡市、京都市という、離れた場所の人間が、一つの怪談話について、繋がるのです。イヤホンから聞こえてくる相手の声を、息使いを聞きながら、相手の表情や気持ちを読み取るのです。三人で電話しているのと変わりは無いのだが、PCを媒体として繋がっているということで、何か違う気がするのです。そこには、他の者を完全に排除した、三人だけの世界があるのです。誰も知らない、その世界が…。 お稽古を終えて、TVをつけたりして、現実の世界に戻ると、さっきまでの時間は何だったんだろうと、思えるのです。 今、PCを使って形は違っても、このような世界を持っている人は、たくさんいると思うのです。そして、現実に戻ることなく、入り込んでしまう人も…。 それって、怖い話じゃないのかな?