以前の更新で「聖戦士ダンバイン」について触れましたが、
こちらにも触れてみたいと思います。
「戦闘メカ ザブングル」。
この作品はダンバインの前に放送されていた番組。ザブングル終了後にダンバインがスタートしました。
こちらも「機動戦士ガンダム」の富野由悠季監督の作品。
ダンバインの舞台が異世界バイストン・ウェルなら、
こちらザブングルは「惑星ゾラと呼ばれる地球」が舞台。
惑星ゾラでは「どんな犯罪を犯しても3日経てばチャラ」というルールがあり、皆それに沿って生きているのですが、
主人公・ジロン・アモスはその「掟」を破る生き方をして、周囲を巻き込んでいきます。本人は親の仇をとりたいだけなのですが、3日以上経っているので本来は諦めなければなりません。しかし「なんで親の仇をとっちゃいけないんだ」とジロン。仇のティンプを追い続けます。
劇中でジロンの掟破りが波紋を起こしていく訳ですが…この「ザブングル」、作品自体がアニメ業界にとって「掟破り」だった気がします。
まず、主人公メカが盗品である、と(笑)。
ジロンは一方では掟を破って親の仇を追いかけ、もう一方ではちゃっかり掟を使って「3日逃げ切れば俺のもんだ」。
なんて都合のいいヤツなんでしょう(笑)。劇中でもそこは突っ込まれてました(^^;;
ふたつめは、主人公メカ・ザブングルが2台存在するということ。これはそれまではなかったこと。ガンダムでもガンキャノンが劇場版で2機出てきましたが、キャノンは主役メカではありませんね。
3つめは、物語中盤で主人公メカが交代すること…!
ザブングル以降はサンライズ系ロボットアニメではお決まりのパターンとして定着しましたが、当時はありえないことですね。
作品タイトルが「ザブングル」なのに主人公が乗っているのは「ウォーカーギャリア」。ありえないですね(笑)。せめて名前を「ザブングルマークII」とかにしておけば…見た目全然違いますが(笑)。
OP映像もギャリアが登場してからは、全編にわたりギャリアが目立ちまくり。
そして、もともとのOPの最後は人型に変形した超巨大なアイアン・ギアーの前にザブングルが上空から降り立つ、というものでしたが、
新OPではそのザブングルの前に被せるようにギャリアが降り立ちます。ザブングル、不憫…(^^;;
そして、掟破りの極めつけ、主人公が男前じゃないこと(笑)。
思い切り丸顔なんですよね。
今だったらリアルロボット系の主役が男前じゃないなんて、あってはならないことかも(笑)。
女性キャラでは、
ヒロインはラグやエルチでしたが…自分の周りではサブキャラのビリン・ナダが一番人気でした。
間嶋里美さん、懐かしいな~(^^)
富野作品はアンハッピーエンドの作品、多いですね。今作品でもヒロインのエルチがラストで失明してしまいます。しかし、劇場版「ザブングル グラフィティ」のラストでは命を落としたと思われたイノセントのトップ、アーサー・ランク(ジロン達の仲間、理解者)が生きていて、「イノセントに伝わる技術で目を治してあげる」と。救いのないテレビ版のラストを劇場版で変えちゃう…Zガンダムよりも先にやってました(笑)。
そして挿入歌「HEY YOU」と「わすれ草」がカッコイイ(^^)
劇場版の「GET IT!」も。
やっぱりMIOさんはいいな~(^O^)
とにかくたくさんの刺激をくれた「戦闘メカ ザブングル」でした。
また見たいですね(^^)